もはや開幕直前の恒例イベントとなった、トヨタF1チームのトークショーが、今年も3月4日に東京・池袋のアムラックス東京と、同じく東京・お台場のMEGA WEBで開催された。
『開幕直前!トヨタF1チーム サポーターズ・デイ』と命名された同イベントは、例年であれば開幕戦がオーストラリアで実施されるということもあり、日本にいったん立ち寄る形でドライバーが参加していたが、今回は残念ながらラルフ・シューマッハー、ヤルノ・トゥルーリの姿はなし。しかし、トークショーを筆頭に各種用意された催しによって、集まったファンは午後のひとときを大いに楽しんだ。
また、今回のイベントでは新たな試みも見られ、それぞれ別会場で行なわれるトークショーを、それぞれの場所で観覧ができるように生中継を実施。アムラックスで午後2時から実施されたトークショーを同時刻にMEGA WEBでも見ることができ、やはり同様にMEGA WEBで午後4時から行なわれたトークショーをアムラックスで視聴できるなど、新規のサービスが加わることとなった。
両トークショーに参加したのは、冨田務チーム代表 兼 TMG会長と、木下美明モータースポーツ部長兼TMG副社長の2名。ただし、トークの内容が重複しないようにそれぞれの会場ではテーマが変更され、アムラックスでは『トヨタのF1マシンの進化』について、MEGA WEBでは『トヨタF1チームの挑戦』について語られた。また、ゲストも会場別に入れ替わり、アムラックスにはフジテレビF1中継の解説でおなじみの森脇基恭氏に加え、ブリヂストンタイヤの浜島裕英氏、タレントの山口もえが登場。MEGA WEBでは今宮純氏、片山右京氏、そしてタレントのユンソナが加わった。
パナソニック・トヨタ・レーシングの首脳ふたりがそろって登場したということもあり、トークショーの内容でやはり気になったのが今季の目標。冨田代表は「4年間の苦労を5年目の今年に生かし、何が何でも優勝したい。私たちのチャレンジングスピリットを見ていてほしい」とコメント。一方で木下部長は「チーム力のベースラインを底上げし、常にトップグループの中で戦っていきたい。その中にいれば勝つこともできるし、さらに来年へとつながっていく」と語っている。
また、木下部長からはチームの直近の情報ももたらされ「TF106は、開幕戦の際にもパーツが小変更されます。レースの際は、たいてい我々がTMGから最後に出発するのですが、今年も手持ちで部品を持って行くことになるはずです」と、ファンにとっては楽しみな発言も飛び出している。
トークショーの前後には抽選会やクイズ大会も実施するなど、ドライバー不在でも例年同様の盛り上がりを見せたトヨタのF1開幕直前イベント。なお、愛知県の中部国際空港においても3月4?17日に『パナソニック・トヨタ・レーシング 開幕フェスタ2006 in セントレア』を実施するなど、トヨタでは参戦から5年目となるシーズンの幕開けに向け、各種イベント等の開催にも力を入れている。