ミナルディF1チームが24日、バレルンガ・サーキットで21年に及ぶその長い歴史に幕を下ろした。この日、ミナルディのチーム代表を務めてきたポール・ストッダートが、チーム最後の走行を行った。
ローマ近郊にあるバレルンガ・サーキットでの4日間に及ぶテストには、キャサリン・レッグのほか、若手ドライバー4名が参加した。最終日、ミナルディの最後の雄姿を見届けようと詰めかけた少数の熱心なファンに敬意を表するため、ストッダートがミナルディ・コスワースPS05に乗りこんでコースを1周した。
元ミナルディドライバーのマルク・ジェネやジャンニ・モルビデリ、イタリアの有名歌手で長年のミナルディファンであるマックス・ガゼも、ミナルディ最後の日に立ち会った。今回のラストテストにはミナルディF1x2も持ち込まれており、モルビデリ、ロバート・ドーンボス、パトリック・フリーザッハーがゲストを同乗させて周回を行っている。
2005年のレギュラーテストドライバー、シャノック・ニッサニーが、ミナルディでの最後の走行を終えた後に、いよいよストッダートの登場となった。2000年末からチーム代表を務めた彼が、ミナルディF1の最後の1周を走行することになっていたのだ。
「ミナルディのF1マシンを最後にドライブする役割を務めるというのは、思った以上に感動的な体験だった」とストッダートは語った。
「長年にわたり、ミナルディは、大勢の人々に多くのものを捧げようとしてきたが、今回はたくさんの好意的なコメントを寄せてもらい、感激しっぱなしの1週間だった。チームは今後、スクーデリア・トロ・ロッソに引き継がれることになる。彼らの健闘を心から祈っているが、多くの人々の心の中では、そのチームはこれからもずっとミナルディであり続けると考えているのは、私一人ではないはずだ」
「最後になるが、チーム内の人々に支えられていたからこそ、ミナルディはミナルディであり続けることができたのだと言いたい。真のプロフェッショナルである人々とともに働き、人生で最良の5年間を楽しく過ごすことができた。どうもありがとうと全員に伝えたい」