キミ・ライコネンが、今年のドライバーズタイトルを獲り損なったことについて、2003年にミハエル・シューマッハーにタイトルを奪われたときほど残念に思ってはいないと語った。
8位までポイントを計上する新システムが始まった2003年シーズン、ライコネンは一貫して素晴らしい走りを見せ、計10回の表彰台を獲得、マレーシアGPではF1で初の優勝も飾った。
しかし、ライコネンは結局2ポイント差でミハエルにタイトルを奪われた。フェルナンド・アロンソが終始ポイントランキングのトップを走った今シーズンに比べ、2003年シーズンはライコネンにとってかなり残念な結果となった。
「最初のときの方が残念だった。今年以上にタイトルが近かったので、それだけ落胆は大きかった」とライコネン。「今年は、シーズンのはじめからアロンソとルノーを捕らえるのはかなり難しいだろうと見ていた。彼らにはとても信頼性がある。僕たちは勝ち続けて彼らより上位にいけると考えていたけれど、そう簡単にはいかなかった。だけど、もちろん僕たちはいつだって、負けるより勝ちたいと思っている」
ここ3シーズンで2度もタイトルを逃したライコネンだが、彼は2006年のタイトルを視野に入れながら今シーズンを印象深い走りで締めくくってみせると述べている。
「ヨーロッパに戻ったときから、マシンがよくなり出した。マシンから最大限の力を引き出すことができるようになった転機だったと思う。あれから僕たちは勝ち出したし、レースに勝つのはもちろん嬉しいことさ。僕たちはタイトルを狙っていった。結局ドライバーズタイトルはダメだったけれど、ベストを尽くした。来年、再び挑戦したい」
「来季もタイトルを目指して頑張りたい。でも、ルールが変わるので、どのようなことになるのかは予想できない。しかし、マシンは素晴らしいので、タイトルに向けて毎レース勝っていけると思う」