F1日本GPフリー走行1回目は、帰ってきた金曜日の男、ペドロ・デ・ラ・ロサがトップタイム。BAR佐藤琢磨は8番手、ジェンソンバトンは3番手。トヨタのサードドライバー、リカルドゾンタは2番手タイムをマークしながらも、途中、トラブルでストップし、レギュラードライバーのふたりはラルフ・シューマッハーが17番手、ヤルノ・トゥルーリは19番手タイムとなった。ジョーダンのサードドライバーとしてこのラウンドに登録された山本左近は20番手で初めてのF1セッションを終了した。
日本GPフリー走行1回目がスタート。天候は晴れ、気温25℃、路面温度32℃というコンディションだが、午後から天候の悪化が予想されるため、開始と同時に山本左近、クリスチャン・クリエン、ペドロ・デ・ラ・ロサ、ビタントニオ・リウッツィ、リカルド・ゾンタら第3ドライバーだけでなく、キミ・ライコネン、デイビット・クルサードなどレギュラードライバーの多くも走行を開始。
最初にマークしたタイムはデ・ラ・ロサの1分38秒558。他のドライバーは1周のインスタレーションラップのみでひとまずはピットに戻っている。デ・ラ・ロサはタイムを33秒462にまで伸ばし、マーク・ウエーバーもタイム計測を行い、35秒041。ゾンタ、アントニオ・ピッツォニア、クリエンもフルラップの走行を開始するが、タイムはまだデ・ラ・ロサから離されている。
開始から15分になろうというところで、まだ走り出していないのはフェラーリの2台とヤルノ・トゥルーリ。山本はフルラップの走行をし、その最初のタイムは1分41秒884。引き続きラップを重ねて38秒916までタイムアップしている。
開始から20分が過ぎトゥルーリもインスタレーションラップを行い、走り出していないのはフェラーリのみとなる。他のチームは多くのドライバーがタイム計測がされ、デ・ラ・ロサが1分32秒099でトップ、2番目にはウエーバーの33秒098、以下、ジェンソン・バトン、ジャンカルロ・フィジケラ、ライコネン、アロンソ、佐藤琢磨の33秒797までが33秒台のタイムをマークしてセッションは後半へと折り返す。
セッションの半分が終了した35分、なんとライコネン車から白煙が上がり、コースサイドにストップさせ、ライコネンはマシンを降りる。またもやのエンジントラブルにライコネンも困り顔。フェラーリ勢はようやく走り出す準備が整い、インスタレーションラップを行う。そのフェラーリ勢、フルラップ最初のタイムはミハエル・シューマッハーが1分33秒886、ルーベンス・バリチェロが1分34秒476というタイム。
タイミングモニターの上位へと目を移すとセッション残り15分を切り、デ・ラ・ロサが1分30秒532で30秒台に突入、ゾンタが31秒075までタイムを伸ばしたところでコース脇にクルマを止めストップしてしまう。これにより、イエローフラッグが出される。
いよいよ最初の走行枠も大詰めとなるが、流れに大きな変動はなし。デ・ラ・ロサはそれまでにマークしていたタイムでトップに立ち、2番手にゾンタ、以下、バトン、クルサード、ファン-パブロ・モントーヤ、フェルナンド・アロンソ、フィジケラ、佐藤琢磨のトップ8。ラルフ・シューマッハーは17番手タイム、トゥルーリは19番手、山本左近は初めての鈴鹿F1走行を1分36秒295で20番手タイムで終えた。