スペインのヘレスサーキットにて27日、F1合同テストがスタートした。シーズン中のテストとして大規模なものはこれが最後となるが、初日はウイリアムズのみの参加であった。
このテストは30日までの4日間を予定しており、日本と中国の最終2戦に向けた準備にあてられる。
テストに参加したドライバー3名の中で最も忙しかったのはマーク・ウエーバーで、ミシュランタイヤのテストに100周以上を費やした。テストドライバーのニコ・ロズベルグ(ウエーバーの来季チームメイトになるのでは、と広く噂されている)もタイヤテストを担当したが、テクニカルトラブルが発生し、早めの終了を余儀なくされている。
若手ドライバーのセバスチャン・ベッテルは、この日がF1マシンの初ドライブで、自己ベストは、ウエーバーの記録したトップタイムから約3.5秒落ちであった。
テストチームマネージャーのティム・ニュートンは、テスト初日を次のように振り返った。
「ヘレスでの初日、ドライバーたちは相当な周回数を重ねることができた。とりわけウエーバーは、ミシュランタイヤをテストしながら500km以上も走りこんだ」
「ニコもタイヤテストに従事して37周を走ったが、テクニカルトラブルのため、半日のセッションが予定よりも早く終了することとなった。ニコには、この後すぐ、GP2シリーズの最終戦バーレーン(29〜30日)が控えている。ドライバーズランキングで3ポイントをリードしていることからも、チームは心から彼の健闘を祈っている」
「セバスチャン・ベッテルは、BMWとの契約の一部として、昨年のフォーミュラBMW ADACチャンピオンシップに勝利したご褒美により、今日F1デビューを飾った。彼はよいパフォーマンスを見せ、トラブルなく25周を走りきった」
翌28日にも引き続きテストが行われ、トヨタ、BAR、レッドブル・レーシング、マクラーレンが参加予定だ。
ヘレステスト1日目 リザルト
1位
Mark Webber
Williams-BMW
1'17.917
125Laps
2位
Nico Rosberg
Williams-BMW
1'19.265
37Laps
3位
Sebastian Vettel
Williams-BMW
1'21.364
25Laps
All times unofficial courtesy of Williams