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ベルギーGP、優勝ライコネン、アロンソのタイトル決定を阻止

2005年9月11日

 ベルギーGPの決勝はマクラーレンのキミ・ライコネンが優勝。2位はフェルナンド・アロンソ(ルノー)、3位はジェンソン・バトン(BAR)となった。佐藤琢磨は13周目、フェラーリのミハエル・シューマッハーと接触しリタイア。トヨタ勢はラルフ・シューマッハーは7位、ヤルノ・トゥルーリは35周目にリタイアしている。

 レースがスタート、路面の水を各車が巻き上げ真っ白い中での1コーナーの攻防はPPスタートのマクラーレンのファン-パブロ・モントーヤが守り、チームメイトのキミ・ライコネンは3番手スタートのヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)に抜かれたものの、すぐに2番手にの位置に戻り1-2を形成。
 バスストップ・シケインではBARのふたりがバトル、ジェンソン・バトンを佐藤琢磨が抜き、ポジションをひとつ上げ6番手に上げる。13番手スタートのルノーのジャンカルロ・フィジケラはウイリアムズのマーク・ウエーバーをパスして上位陣を追いかけ、6周目にはレッドブルのデイビット・クルサードをパスして10番手となる。

 マクラーレンの2台はモントーヤを前に1秒差でライコネンという編隊で7周目には3番手以下を早くも1.1秒離し、3番手のトゥルーリの後は、4番手フェルナンド・アロンソ(ルノー)まで6秒と単独で走行。琢磨に後れを取ったバトンはタイムが上がらない。8周目にトヨタのラルフ・シューマッハーにパスされると、今度はフィジケラの攻撃を凌ぐのに必死だったが、抵抗むなしくパスされると早くも2秒以上おいていかれている。


 11周目、順調に前を追っていたフィジケラがオールージュの頂点で縁石に乗りスピン。激しくクラッシュ。幸いフィジケラは自力でマシンから出て、問題はなさそうだが、これでセーフティーカーが導入され、モントーヤがいち早くピットに向かう。2番手ライコネンは超スロー走行で、後続を抑えながらの走行でモントーヤ後のピットインを狙い、後にはこのタイミングでのピットを狙う選手がずらーっと並んでピットロードに入る。
 タイヤを変えて出ていった翌周、フェラーリのミハエル・シューマッハー、佐藤琢磨、クルサード、ウエーバー、アントニオ・ピツォニア(ウイリアムズ)バトンは再びピットイン。最初にドライ用タイヤに変えて出ていったが、この選択は無理だったかウエットに戻して再度コースインをしている。

 14周目にセーフティーカーが退出しレースが再開されるが、クリスチャン・クリエン(レッドブル)、トゥルーリの2台がピットイン。1コーナーではM.シューマッハーと佐藤琢磨がからんでしまう。ブレーキング時に琢磨がシューマッハーに接触してしまい、それでハーフスピンしたシューマッハーが琢磨の進路の前に止まったことでクラッシュ。シューマッハーは琢磨に対して怒りを現すが、両者ともリタイアとなる。

 これでリタイアはフィジケラ、M.シューマッハー、琢磨の3台に加え、20周目で液体を流しながらラ・スルスでストップしたクルサード。20周が終了した時点での順位はモントーヤ、R.シューマッハー、ライコネン、ザウバーのジャック・ビルヌーブ、アロンソ、フェリペ・マッサ(ザウバー)、ルーベンス・バリチェロ(フェラーリ)、ウエーバーというトップ8となる。
 R.シューマッハーはSCカーが入る前にピットインしたことが功を奏し、順位を大きく上げることに成功。またビルヌーブはコーション中にピットインを行っていなかったための順位でこのあとピットに向かい8番手レースに復帰した。




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