F1ベルギーGPの予選はマクラーレンのファン-パブロ・モントーヤが1分46秒391でポールポジションとなった。2番手には同じマクラーレンのキミ・ライコネン、3番手にはルノーのジャンカルロ・フィジケラがつけたが、エンジン交換を行っているため13番手からのスターとなる。佐藤琢磨は11番タイム、ジェンソン・バトンは9番タイムを記録。トヨタのヤルノ・トゥルーリは4番タイムで3番グリッドから決勝をスタート、ラルフ・シューマッハーは6番タイムをマークしている。
気温25℃、路面温度34℃で始まったベルギーGP予選。天候は曇りだが雨の心配はなさそうだ。最初のグループ、5人目のアタッカーとなるBARの佐藤琢磨は、それまでトップだったロバート・ドーンボス(ミナルディ)のタイムを更新する1分48秒353をマークしてグループ最速となる。
第2グループで琢磨のタイムを更新したのはウイリアムズのマーク・ウエーバーの1分48秒071のみ。最初のグループの出走としては琢磨はかなりいいタイムをマークしたことになる。
後半10人のアタックとなり、11人目はフェラーリ、ミハエル・シューマッハーが走行。タイムは1分47秒476とこれまでのトップ、ウエーバーより0.6秒速い。ザウバーのフェリペ・マッサもM.シューマッハーに次ぐ1分47秒867で47秒台をマーク。
琢磨のチームメイト、ジェンソン・バトンは1分47秒978を記録し3番手となる。トヨタのラルフ・シューマッハーは途中、2回ほど失敗をしつつもトップタイムとなる1分47秒401を叩き出し、最後の5人のアタックを待つ。
最終グループのアタックとなったところで、コースサイドの観客の中に傘を差す人が現れ始め、上位陣のタイムの伸びが心配される。16人目のヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)はセクター1、2、3とタイムを更新し、1分46秒596と暫定トップに立ちトヨタが1-2。
17人目、マクラーレンのキミ・ライコネンはフェルナンド・アロンソにタイトルを獲らせまいと必死のアタックで1分46秒440とトゥルーリのライムをさらに更新。ルノーのジャンカルロ・フィジケラは2番手タイムをマークするが予選前にエンジン交換を行っているため、グリッドは10番後退することが決まっている。
そしてルノーのアロンソがアタック、タイムが気になるところだが、4番手の1分46秒760止まりでトゥルーリの背後となる。最終走者、ファン-パブロ・モントーヤは1分46秒391でライコネンのタイムをさらに更新し、今シーズン初のポールポジションとなった。
マクラーレンは1-2で決勝をスタート、アロンソは4番手からと決勝レースはタイトルを争うライコネンとアロンソの激しい争いにそれぞれをサポートする、チームメイトのモントーヤ、フィジケラがどう走るかが注目となりそうだ。