現在チャンピオンシップをリードしているフェルナンド・アロンソは、今週末のイタリアGPを前に自信があると述べた。2週間前のトルコGPでは、明らかにペースの点でマクラーレンに遅れを取っていたにもかかわらずだ。
アロンソは、残り5戦となった今、ドライバーズタイトル争いでキミ・ライコネンを24点リードしている。アロンソは、完走さえ続ければタイトルは自分のものだと語った。
「マクラーレンはとても速い。それは間違いないよ。でもモンツァは、ほかのどことも違ったサーキットだから、僕らは自信を持って臨む」とアロンソは語った。
「僕らは今年ずっと、高いストレートスピードを誇ってきたし、それはモンツァで必要なもののひとつだ。だから、僕らには、いいレースになるんじゃないかな」
「チャンピオンシップについては、僕の見方はトルコの前と変わらないよ――僕らは完走さえしていればOKなんだ。僕らがコンペティティブで、表彰台に上っていられれば、僕のアドバンテージはそう簡単にはなくならない。現在のアドバンテージからすれば、何度か悪いレースがあっても、リードは奪われないですむよ」
「マクラーレンには、中国まで完璧にやっていかなくちゃならないというプレッシャーがある。完璧にやれなければ、僕らがすぐそこに控えているからね」
特に今週末については、アロンソは、モンツァが大好きだと付け加えた。「あそこは伝説的なサーキットで、F1の歴史の中で重要な位置を占めている。だからあそこで勝てたら、特別な喜びになるだろうね。選手権の中でも最高の平均速度を誇っているから、ドライバーにとってはいい感じなんだ。僕はスピードとリスクの組み合わせが好きなんだよ」
一方、ジャンカルロ・フィジケラは、第2のホームグランプリに臨むにあたり、今週末は表彰台でフィニッシュすることを目指している。
イタリアGPを前に語ったフィジケラは、モンツァではまだ表彰台に上ったことがないので、ぜひとも次の日曜には達成したいと付け加えた。これまでのところ、彼のイタリアGPでの最高成績は、かなり昔の1997年にジョーダンで獲得した4位だ。去年は、ザウバーで8位だった。
「モンツァは僕にとって(年間で)2番目のホームGPだし、大勢のファンが応援に駆けつけてくれるから、とても大切な週末だよ」とフィジケラは説明した。
「F3では、あそこで優勝したことがあるけれど、F1では表彰台に乗ったことがないので、今年はそれを実現させたい。あのコースは好きだ。スピードのせいで少し危ないけれど、ドライブするには印象的な場所だよ」
「僕らはとてもとても低いダウンフォースで走るから、1コーナーのようなところは難しいんだ。マシンを時速360キロから1速の60キロまで減速しなくちゃならなくて、とても難しい。でも、いいコーナーもあるよ。2つのレズモや、アスカリとパラボリカのような高速コーナーは、本当に楽しいんだ」
残りのシーズンについては、フィジケラは、ルノーがコンストラクターズタイトルを必ず獲れるようにしたいと述べた。また同僚のフェルナンド・アロンソがキミ・ライコネンを破ってドライバーズタイトルを獲得できるようにもしたいという。
「残りのシーズンの目標は、ルノーが両選手権のタイトルを獲得できるように手助けすることだ。コンストラクターズ選手権は、僕らにとって本当に重要だから、僕はできる限り多くのポイントを獲得しなくちゃならないし、できればもう一度優勝できるように頑張りたいね」