2週間前のトルコGPで優勝を果たしながら、ポイントスタンディングトップのフェルナンド・アロンソとの差をわずか2ポイントしか縮められなかったキミ・ライコネン。しかし彼は、アロンソに向けて、ドライバーズタイトルはまだあきらめていないとの力強いメッセージを発した。
マクラーレンのライコネンは現在、ポイントスタンディングでアロンソと24ポイント差の2位につけている。残りは5レースとなり、タイトル争いはなかなか容易ではないものの、トルコでの勝利とレース内容から、タイトル獲得に向けてモチベーションが高まっている。
「トルコは素晴らしいレースだった。また、新しいトラックだったので、面白いレースができた。マシンは相変わらず強くて速い。チャレンジングなサーキットだったのでとても励みになっている」
「しかし、モンツァは他のサーキットに比べてかなり高速のサーキットだ。平均速度は最も速く、250km/hになる。ダウンフォースは、シーズン中もっとも低くする。アクセルを全開にするセクションも複数ある。代表的なのはパラボリカだ。ここではメインストレートに向けて、スピードを維持しなければならない」
「ドライバーズタイトルもコンストラクターズタイトルも、まだ手の届くところにある。10月の最終戦まで、何が起こるか分からない」
「僕たちのマシンには優勝できるスピードがある。タイトル獲得をまだあきらめてはいない。今後の成り行きを見守っていきたい」
一方、ファン‐パブロ・モントーヤも、今年最後の5レースで好成績を挙げることを楽しみにしている。
トルコGPでは、2位確実と思われていた矢先、ゴール目前でティアゴ・モンテイロと接触し、3位となってしまった。イタリアGPでは、そのようなアクシデントは避けたいと考えている。
「モンツァのドライブはいつも楽しい。素晴らしいトラックだし、2001年にはF1で初優勝を飾ったので、いい思い出がある」
「熱狂的なティフォシがいるから、いつもとても盛り上がる。もっとも、彼らは僕たちに向けて応援しているわけではないと思うけれどね!」
「モンツァはバンプやシケインや高速のロングストレートなどがあり、タフなトラックだ。セットアップはいつも以上にソフトなものにしながら、高速時やブレーキ時の安定性を確保し、縁石を越えていけるようにもしなければならない。また、高速コーナーが4つあり、ここでスピードを維持できるようにしなければならない」
「トルコ戦が終わり、コンストラクターズ選手権でのタイトル争いが熾烈になってきた。最後の5レースでは好成績をあげて、ぜひタイトルを獲りたい」