ルノーのエグゼクティブディレクター・オブ・エンジニアリング、パット・シモンズは、イスタンブールの新サーキットは、ドライバーが平らな縁石を乗り越えてドライブしていくと予想されるため、ファクトリーで行った最初のシミュレーションより速いタイムのレースになりそうだという見解を示した。
新サーキットの低速コーナーの内側にある縁石はまっ平らになっている。左・右・左と続く最終コーナーの縁石も平らだ。
シモンズはクラッシュネットに対し、次のように語った。「昨日サーキットに来て、グルッと見て回った。いいサーキットのようだ。私たちが行ったシミュレーションによれば、思ったより速いタイムのレースになりそうだ。場所によって縁石がまっ平らのところがある。その部分ではコーナーを少しカットしていくような形になるだろう。その他の部分については、何か目につくようなところはなかった」
シモンズは、紙の上でのレイアウトではアペックスが3つあるように見える左ロングコーナーのターン8が鍵となる部分であり、右フロントタイヤにかなりの負担がかかるだろうと述べた。
「ターン8はこのサーキットの中で重要な個所だと思う。タイムがかなり稼げる部分だと思うね。同じようなコーナーが他のサーキットにあるとすれば、マニ−クールのターン2やバルセロナのターン3だろう。コーナーを通過するときにかかるタイヤへの負担が似ていると思う。もっとも、ターン8は右カーブではなく、左カーブだけれどね」
ドライバーたちは反時計回りのサーキットではいつも気が抜けない。左コーナーでいつも以上に首に負担がかかるためだ。ターン8は、まさに試練の場になるだろう。
「マニ−クールやバルセロナでは、約7秒間に渡って外側のフロントタイヤに負担がかかる。トルコでは9秒以上に渡ると思われるので、右のフロントタイヤにはとても厳しいコースだ」
「それ以外のことでは、アペックスが見えないコーナーがいくつかある。レース開始直後はドライブしづらいだろうね。また、下りでブレーキをかけて上りのコーナーに入っていく個所がある。コーナー側のフロントタイヤがかなりロックしやすくなるだろう。学ぶのが難しいサーキットだとは思わない。ウチのドライバーなら、すぐに理解すると思う。2、3年かかって分かることの98パーセントは、7周も走れば分かるものだ」