メルセデスのボス、ノベルト・ハウグが、2006年はV8エンジンよりV10エンジンよりコンペティティブだろうという見方を否定した。
ハウグは、本来あってはならないことだが、V10エンジンにはハンディキャップが課せられて、V8エンジンより劣ることになるだろうと、今週報道された内容と反対の見方を示した。来年のレギュレーション改正で、V8エンジンでレースを行わなければならなくなるが、エンジンが間に合わずにGPに出走できなくなるチームがないようにするため、V10エンジンでの出走も認められる。
ハウグは、V10エンジンの方がV8エンジンより速いのではと尋ねられると、次のように語った。「V10エンジンの限界値の設定次第になると思う」
「新ルールでは、V10エンジンにハンディキャップが課せられて、V8エンジンより不利になるはずだ。私はそう見ているが、もっとも、エンジンの回転数やエアインテークリストリクターやその他の設定次第だと思う。重さや燃費、パワーなどのドライバビリティの点ではV10エンジンの方が基本的に有利だが、私自身、また全てのマニュファクチャラーは、V10エンジンには恐らくハンディキャップが課せられ、V8エンジンより劣るものになると理解している」
TMG社長のジョン・ハウエットもハウグの意見に同意し、トヨタはV8エンジンだけに集中し、V10エンジンの製造には関わらないと述べた。
「どちらがいいのかと言うのはまだ時期尚早だ。2.4りッターV8エンジンと3リッターV10エンジンとを比べる基準値がはっきりしないからね」
「つまり、パワーを等しくすれば、ミッドレンジトルクのV10エンジンの方が恐らく有利だろう。私たちは、新レギュレーションは2.4リッターV8エンジンを使うべきだと言っていると見ている。従って、向こう2、3年間、私たちはV8エンジンの開発に全精力を傾ける」