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ミシュラン勢ヘレス合同テスト、パニス「もう一度レースに出てもいいかも」

2005年7月18日

 ヘレスサーキットでのミシュラン勢によるテスト最終日、ペドロ・デ・ラ・ロサがトップタイムを記録。マクラーレンは、上々の結果でテストを終えて、テスト禁止期間であるサマーブレイクに入る。トヨタは3人のドライバーを走らせ、オリビエ・パニスは引き続き来季用のV8エンジンのテストを行っている。

 マクラーレンはファン-パブロ・モントーヤが2日目のテストを終えてサーキットを去り、代わってデ・ラ・ロサが故郷のサーキットでドライブすることとなった。午前中は一般的なセッティングの作業を行ったが、トランスミッションに不具合があり、ランチタイム中にギアボックスを交換。午後のセッションでは、予定されていたホッケンハイム用のメインタイヤの評価のためのロングランをこなし、1分16秒919をマークした。このタイムは、2日目にモントーヤが記録したベストタイムにコンマ7秒及ばなかったものの、2番時計のウイリアムズのニック・ハイドフェルドとの差をつけるには十分なタイムだった。そのハイドフェルドは、多く開発作業と、先のグランプリには間に合わなかった新しい空力パーツに関して手応えを得て、3日間にわたるテストを終えた。
「アントニオ(ピッツォニア)がテストしたV8エンジンを搭載したFW27Bのプログラムが早く進み、昨日のうちに片づいた。今日は1日中ニックに走ってもらい、FW27Aのテストを進めた。何種類かのスプリングやロールバーなど、エアロダイナミクスだけでなくメカニカルなセッティングも試みることができた」とテクニカルディレクターのサム・マイケル。ウイリアムズBMWは、ホッケンハイムでその空力パーツの導入が可能と確信することができた。


V8エンジンは200馬力、4秒のダウン
 トヨタは3台体制でテストを進めていた。ラルフ・シューマッハーとオリビエ・パニスの名前はタイム表の下の方に並んでしまったが、リカルド・ゾンタはハイドフェルドにわずかの差での3番手、もう1台のマクラーレン、アレックス・ブルツには十分な差をつけている。パニスのタイムが今ひとつの理由はBMW同様、2006年仕様のV8エンジンを継続してテストしていたため。
 パニスは「有益なテストだった。予想していたことだけど、V10エンジンのマシンよりも加速感やコーナーでのGが少なかったりして、あまり速さを感じなかった。でも、V8になると200馬力くらいダウンすることを考えれば、どのマシンも同じくらいになるだろうと思う。V8になると、V10よりも振動が大きいものだけど、3日目にはドライバビリティーがすごく向上していて、午前中に予定していた35周のロングランも無事に終わった。トヨタのエンジン開発者には驚かされたね。こんなマシンだったら、自分のようなちょっと年をとったドライバーでも、もう1回F1でのレーシングキャリアを始めてもいいかな、と思ってしまうね。」と新エンジンの感触を語っている。
 ブルツは、ホッケンハイムに向けてのメインタイヤとオプションタイヤのテストを継続して行っていた。また、シャシーには新型のフロントウィングを取り付けて走行。途中からは、週の初めにモントーヤがドライブしていたシャシーに乗り換えている。これはホッケンハイムではスペアカーは、モントーヤ用にセッティングされるため。またブルツは、ドイツGPではサードドライバーとして指名されているため、そのセットアップ慣れておくというためでもある。

琢磨はドイツとハンガリーのタイヤ評価を進める
 佐藤琢磨とアンソニー・デイビッドソンのBARホンダは、ルノーのテストドライバー、フランク・モンタニーを挟んで、それぞれ5番手、7番手のタイム。BARもトヨタ同様、エンリケ・ベルノルディを擁して3台目のマシンを走らせているが、同時に3台のマシンを走らせないというチーム間の自主規制に違反しないように気を使いながらのテストだった。
 琢磨は前日に続いてタイヤテストを行い、午前中、32周を走ったところでエンジントラブルが発生して作業の中断を余儀なくされたものの、トータルで118周を走行。デイビッドソンは、バトンが2日目に行っていた空力を含めた開発作業を継続した。その他に、シャシーのセッティング作業も終え、トータル120周をこなした。「エンジンとタイヤのテストが中心。小さなトラブルはあったけど、ホッケンハイムとブダペスト用のタイヤ評価ができて、十分有意義なテストだった」と琢磨は言う。
 前日の木曜日にはフェリペ・マッサが3番時計を記録したザウバーは、この日フェリペ・マッサがスティント中にクラッシュ。激しく損傷したマシンをジャック・ビルヌーブがドライブして禁止期間前のテストを終えた。
 レッドブル・レーシングは、この日も2台のマシンを走らせた。1台は前日に引き続きデイビッド・クルサード、もう1台は前日のクリスチャン・クリエンに代わって、ビンタントニオ・リウッツィが担当した。ふたりはラルフ・シューマッハーをかろうじて上回るタイムで最終日を終えた。
 その他ルノーはモンタニーに加えて、もう1人のテストドライバー、ヘイキ・コバライネンが、BARはエンリケ・ベルノルディが走行している。




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