今週末、マクラーレンにとって母国レースであるF1世界選手権第11戦イギリスGPが、シルバーストン・サーキットで行われる。
マクラーレンのテクノロジーセンターは、シルバーストン・サーキットから車で90分という距離にある。イギリスGPは過去38回開催されているが、チームは現在までに10度の勝利を収めている。その中には1999年、2000年のデイビッド・クルサード(ともにミカ・ハッキネンを先行しての連覇)、翌2001年のミカ・ハッキネンの優勝が含まれている。
キミ・ライコネンは、次のように抱負を述べた。
「以前からずっと、イギリスGPを楽しんでいるよ。シルバーストンはドライブするのに素晴らしいサーキットで、いつでも面白いレースが展開されるからね。今年のレースも再びそうなることを願ってるし、そして表彰台の、去年よりもう一段上に上れたら、という希望を持っている」
「ここにはシーズン屈指のコーナーがいくつかある。1コーナーのコプス、あそこはおそらく数あるコーナーの中でも最速じゃないかな。限界ギリギリの全開で攻めるときは時速265kmを下回ることはないけど、ブラインドなんだよ!それがそのまま、シーズン中レースの行われるサーキットでも一番の連続コーナーに続いていく。それが、マゴッツ−ベケッツ−チャペルのトリプルS字だ。ハイスピードで方向転換したり、縁石をジャンプしたりと、ファンの人たちにF1マシンの動きを見てもらうなら、ここがベスト・サーキットだろう。でも、ここではエアロダイナミクスとシャシーバランスの両方が重要だし、いいラップタイムを出したいと思ったら、その第1セクターを超高速で駆け抜けなくてはならないんだ」
ファン‐パブロ・モントーヤは、次のようにコメントした。
「フランスの後だからこそ、イギリスGPでは力強い結果を期待しているよ。MP4−20には真の強さを感じるし、シルバーストンのコースにもぴったりなはずだ。今年はウエスト・マクラーレン・メルセデスとともに戦う、初のチームの母国レースだ。ウォーキングやブリックスワースから大勢の関係者がレースを見に来るだろうから、彼らがお祝いできるようなリザルトを残したいと思っている」
「ここはコース自体が素晴らしいチャレンジだ。本当に限界までマシンをプッシュしなくてはならない。パワーが要求されるのは、3本のロングストレートと、いくつかの流れるような高速コーナーだ。だけど、コース終盤のグリップがまあまあでスピードの遅いコーナーでは、マシンにいいトラクションがあり、バランスが取れていなくてはならない。そういったことから、僕らは中〜低ダウンフォースの方向でマシンをセッティングするだろう」
「シルバーストンはオーバーテイクが可能で、絶好のチャンスはストウへのブレーキング時だが、他にベイルやクラブにもチャンスがあるね」