シルバーストンでの彼のホームGPを目前に控えて、デイビッド・クルサードがレッドブル・レーシングとの契約を2006年まで延長した。
ジェンソン・バトンが今年限りでBARを去った場合には、その後釜に納まるとも言われていたクルサードだが、これで彼は来季もレッドブルに留まり、2006年からフェラーリエンジンにスイッチする同チームで、引き続きリードドライバーを務めることになった。
今年のマレーシアGPで史上最も多くのポイントを獲得したイギリス人F1ドライバーとなったクルサード。彼は今年ここまでの10戦中6戦でポイントを記録しており、ドライバーズポイントランキングでは10位につけている。ちなみに1ポイント差の11位は、クルサードに代わってマクラーレンのシートに納まったファン‐パブロ・モントーヤだ。
レッドブルは2006年には2人の若手ドライバー、クリスチャン・クリエンとビタントニオ・リウッツィによるチーム編成を考えていると言われていた。だが、スポーティングディレクターのクリスチャン・ホーナーによれば、クルサードをキープするという判断は決して難しいものではなかったという。
「デイビッドは彼がF1においてまだトップドライバーのひとりであることをハッキリと実証して見せた」とホーナー。「今シーズンここまでのレッドブル・レーシングのコース上での信頼性の実現において、彼はきわめて重要な役割を果たした。したがって、私たちの契約を2006年まで延長し、彼をこのチームのリードドライバーとして確保することはごく簡単で自然な判断だった」
一方、クルサードもこの発表に満足しており、来季もチームの進歩に役立てるのが楽しみだと述べた。
「レッドブル・レーシングと共に仕事をするのは、きわめて前向きで新鮮な経験だった」とクルサード。「チームにポテンシャルがあるのは明らかであり、このパートナーシップを継続することは完璧に道理に適っている。昨年12月にこのチームとの仕事を始めて以来、達成された進歩は著しいものがある」
「フェラーリエンジンを搭載したRB2の開発に貢献できること、そしてレッドブル・レーシングと共に今後のさらなる発展を享受することを楽しみにしている」