ファン‐パブロ・モントーヤは、マクラーレンにチームオーダーはなく、ロン・デニスはキミ・ライコネンをひいきしているわけではないとコメントした。
ライコネンが着実にポイントの上積みができるようチームオーダーがそろそろできているのではないかというウワサがあった。もちろん、明らかに順位を入れ替わるようなことはどのチームにも許されてはいない。
「ロン・デニスがそうしたがっているなんて思っていないよ、だってそれは許されていないことだよね?」とモントーヤ。「ルールではチームオーダーはないことになっている。まあ実際には起こりうるとは思うけど、それはチームを助けようと思ってロンが決めることではなくって、僕が決めること。自分が何をしなければいけないかなんてよくわかっているよ。それにチャンピオンのチャンスはまだあるとも思っているしね。まあそれに関してはその可能性がなくなればいやでも現実に引き戻されるんだけどね」
「僕はかなりストレートな人間だ。今年キミを助ける必要があると思えばそうするよ。僕は怪我を負ってしまったからね。でもだからといってそのバッドラックのために来年はチャンピオンシップから外されてしまうということではない。いろんな意味でチームプレイヤーに徹しようと思っているんだ。キミを助けることはあるかもしれないけど、でもそれはチームオーダーとして出るものじゃないよ」
またモントーヤは、マクラーレンのチームスタッフとの間には何の問題もないと語っている。
「ここ数レースは少しアンラッキーだったが、チームはとても協力的だ。僕が復帰したばかりのレースのときは本当に体が辛かった。痛みのためにほとんどドライブできない状態だったんだ。モナコも似たようなものだった。その次のレースはよかったよ。希望が見出せたね。でも僕には何の落ち度もないのにぶつけられてしまった。何にもできなかったよ」
「フラストレーションがたまったね。ロンも、他のスタッフも同様だったと思う。でもチームは全体で僕をバックアップしてくれた。おかげで僕にとってはかなり過ごしやすくなっているんだ。いちばん最近のレースでは僕がやれるということを証明できたと思う。だから僕は何も心配していないし、チームも僕のことをそう心配はしていない。一致協力してやっていくことだしね」
「彼は素晴らしい人間だし、すべての面に関してとてもストレートだ。僕も同様だけど、物事の考え方が少し彼とは異なるだけだ。だからとてもストレートな関係を築けさえすれば、物事はうまくいくってことさ」