ミハエル・シューマッハー(フェラーリ)
Q:ミハエル、君のアメリカでの戦績はPP3回、優勝3回と素晴らしく、励みになるはずだ。先週のパフォーマンスもあったことだし。
MS:先週については率直な話をしよう。普通にレースが終わっていれば僕は5位だっただろうし、2位でフィニッシュできなかったはずだ。結局のところ、僕らはカナダでいいところを見せられなかったが、シーズン中でもモナコのレースみたいに優れたパフォーマンスを披露している。つまりはサーキット次第なんだ、イモラのようなレースができるか、またはバルセロナや他のレースのようになるかは。
Q:ところで、君の弟ラルフがビルド紙に対して、「兄貴は昨年ほどレースを楽しめていないし、もうすぐ引退するだろう」と語ったようだ。君の考えは?
MS:アイツがどうしてそう思ったのかわからない。君たち報道陣と同じくらい彼とも話をしているし、僕がどれだけ楽しんでいるのかを実際に話してあるのに。たとえ勝っていなくても、楽しめるものさ。ハッピーになるために常に優勝する必要はない。モナコやイモラではバトルがあったし、すごく面白かった。僕は喜びを失ってはいないし、モチベーションを失くしてもいない。今回のようにうまくいかない局面もあるが、僕らはすごく成功を収めているから、それがごく普通だと思う。それに僕自身は、皆もそうだと思うが、競争力があって完全にやり尽していない限りは、現状のようなことが起こり得ると知っていたよ。僕は、自分たちがもう一度奮起してトップに戻れると確信しているからこそ、今のような状況だって喜んで享受している。それに正直言って、弟は考えたり発言したりすることが他にあるんじゃないかな(笑)
フェルナンド・アロンソ(ルノー)
Q:フェルナンド、まずはカナダGPの感想を。
フェルナンド・アロンソ:最初は悲しかったよ、今年初のリタイヤだったから。だが、モーターレーシングではよくあることだ。だけど1度きりだし、3日間の休み明けにはすぐに次のレースができて良かったと思う。すぐに忘れて、もっと熱心にアメリカGPの準備ができるからね。
Q:しかし、マクラーレンやフェラーリのパフォーマンスが少し心配ではなかった?
FA:マクラーレンはね。フェラーリのピットストップ1回目を見て、彼らよりも自分たちの方が状態がいいと分かったが、マクラーレンこそ強敵だろうと思っていた。もちろん、僕らはレースで必死にプッシュしたよ、ジャンカルロ(フィジケラ)がリタイヤしたときは特に。おそらくマクラーレンは僕らよりも2度目のピットストップを引っぱるだろうと思っていたからチームは、ファン‐パブロと十分なギャップをきずくためにももっとスピードを上げろと指示してきた。そのプレッシャーが大きすぎたかもしれない。
Q:君はここで完走を果たしたことがないが、それが原因で不安になったりする?
FA:ああ、すごく不安だ。いつもインディを完走できていないから、今年こそはその悪い流れを打破したい。僕らは素晴らしいマシンを手にしているし、実際に今までのレースは全て、表彰台を狙えている。ここで表彰台に上るか完走できれば、僕にとっては大きな喜びだよ。