F1第8戦カナダGPのフリー走行1回目がジル・ビルヌーブ・サーキットで行なわれ、マクラーレンのペドロ・デ・ラ・ロサがトップ、2番手にトヨタのリカルド・ゾンタとサードドライバーがトップ2を占めた。3番手にマクラーレンのキミ・ライコネンが続いた。佐藤琢磨は8番手で最初のセッションを終えている。
北米2連戦の初戦カナダGPが開幕、現地時間の午前11時から最初のフリー走行が行われた。ジル・ビルヌーブ・サーキットは薄曇り、気温29℃、路面温度41℃、湿度65%というコンディション。路面はほぼ全域再舗装され、一般路に近い目の細かい舗装で、非常に滑りやすくなっている。ブリヂストンのエンジニアによれば「最悪のパターンは金・土がドライで路面の目にラバーが詰まって、決勝が雨になった時。非常に滑りやすくなります」とのことだ。
そして今回からレッドブルのサードドライバーにGP2ドライバーのスコット・スピード(アメリカ)が抜擢された。スピードはGP2の行われない北米2連戦に出走するが、アメリカ人がF1のステアリングを握るのは93年のマイケル・アンドレッティ以来。本戦についてはクルサードとクリエンのラインアップで挑むこととなっている。
セッションがスタートし、10分後R.ゾンタ(トヨタ)がフルラップの走行を初めて行い、1分20秒7をマーク。その後P.デ・ラ・ロサが18秒807で20秒を切るタイムでトップとなる。
セッションも半分が過ぎた頃にはフェラーリ勢がようやく動き出す。直立したミラーステー、三次元形状に変わったトップヘッドウイングなどマシンの変更点が少なくない。このマシンでミハエル・シューマッハーはセッション終盤の49分に1分16秒872でトップへと浮上。結局このタイムはセッション終了時には5番手タイムとなり、チームメイトのR.バリチェロは17秒541で10番手となっている。
一番最後に走行を開始したK.ライコネン(マクラーレン)は走り出すとすぐに1分17秒台に突入、その後16秒677で3番手となる。このタイムがレギュラードライバーの1番時計。ライコネンのタイムを超えたのは26周、27周と精力的に周回を重ねたデ・ラ・ロサとゾンタで、トップのデ・ラ・ロサは1分16秒415、ゾンタは16秒584をそれぞれマークしている。
4番手にJ.バトン(BAR)、5番手にM.シューマッハー、6番手J-P.モントーヤとここまでが1分16秒台のタイムとなっている。佐藤琢磨は17秒458で7番手、ゾンタ以外のトヨタ勢はR.シューマッハーが17秒497の9番手、J.トゥルーリは18秒049で12番手でセッションを終えている。区間タイムではセクター1はK.ライコネン、2と3はデ・ラ・ロサが最速となった。