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FIA、各チームにタイヤに関する責任を促す

2005年6月4日

 FIA会長マックス・モズレーは、F1に参戦している全10チームに書面で通知を送り、ニュルブルクリンクでのキミ・ライコネンの最終周でのアクシデントに関連して、安全面に関する各チームの責任を促した。

 モズレーは、タイヤサプライヤーであるブリヂストンとミシュランにも通知しているが、各チームは、観客の安全を理由のひとつにし、タイヤを限界ギリギリまで使用することのないように示唆した。ライコネンは、ヨーロッパGPで大きなフラットスポットを作ってしまったことにより、そこからバイブレーションを発生させてしまった。結果として最終ラップの第1コーナーでサスペンションが破壊、ライコネンの駆るマクラーレン・メルセデスはタイヤバリアに突っ込むことになった。
 モズレーが送った通知書には、「高速走行中における機械の不具合は、観戦している人間に対して危険を生じる可能性があるということを決して忘れてはならない。自チームのマシンに不具合があるのであればまずその原因を探り、ピットでのチェック後にそれでも不具合があるのであれば、レースからリタイアすべきである」
 またタイヤサプライヤー2社に対しては、さらなる品質改善のための努力を求めた。
「パフォーマンスの追求にいかなるリスクをも伴わないということを確実にするためには、F1はタイヤサプライヤーに依存せざるをえない」とモズレー。「今シーズンはもうタイヤの不具合を見ることがないよう、最大限の努力を払ってくれるものと信じている」
 冬の間、ルール変更を強行し、各チームに評判のよくないモズレーは、レースオフィシャルが車に何らかの危険がはらんでいると感じた場合にはドライバーに対してピットに入るよう命じられるようにしたいと思っている。
「タイヤに関して独占的に意見を言うわけではないし、無分別にヒステリックになろうというわけでもない。またこの文書はマクラーレン・メルセデスを批判しているわけでもない(先週末のレースでは同じ立場にあればおそらく誰もが同じことをしたであろう)」とモズレー。「しかしながら……みんなにその責任を思い出してもらういいタイミングであると思っている」


「機器が本来あるべき状態からどの程度今外れているかの判断は、各チームに委ねてきた。つまり、もしレース中に何らかの偶発的な要因によって車の完全性が損なわれる、あるいは損なわれる可能性があるとしたときには、レースを継続する、ピットストップする、あるいはリタイアするかの判断はチームが行っている」
「もちろんレースディレクターは、黒とオレンジの旗を掲げる選択肢は有しているが、実際にこれが使用されるのは極端な状況の場合のみだ。チームは常に、レースコントロールにいる誰よりもリスク管理をできる位置にいるということを忘れてはならない」
 マクラーレンのロン・デニスは、ニュルブルクリンクでのタイヤの状況に関してライコネンと話し合ったとレース後に語った。その結果、勝利を失う可能性があったにも関わらず、デニスとライコネンは走行し続けるという結論に達した。またデイビッド・クルサードは、レース終盤に同様のバイブレーションを感じたが、ピットに戻ることによって4周を失いたくはなかったと認めている。
 新しい規定では、タイヤがダメージを受けているとスチュワードが認めた場合のみ交換が許されている。だがライコネンの場合、もしピットインしたとしたら、彼がブレーキによってタイヤをロックさせてしまったためと判断され、交換の許可は得られなかったかもしれない。
「これはモーターレースの一要素だ」とデニス。「タイヤをチェックしてフラットスポットを作ってないと判断することも、車をセットアップするチームとそれをドライブするドライバーのスキルの一部なのだ」
 また、ミナルディのポール・ストッダートは、信頼性に優れるブリヂストンユーザーであるにもかかわらず、現在の規定の再考を求めた。FIAは2005年に向けて1セットのタイヤを使用するルールを導入したため、もし重大な事故が起こった場合にはFIAがその責を負うべきだとストッダートは語った。またストッダートは、今タイヤ問題が多発している原因は、ブリヂストンとミシュランがともに、信頼性よりもパフォーマンス重視でコンパウンドを設計しているためだと述べている。




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