吉本、予選10番手から第1レースへ
2005年5月28日
吉本大樹、自己最高グリッドから第1レースへ。ドイツ・ニュルブルクリンクで現地時間午後3時30分から4時(日本時間・午後10時30分から11時)に行なわれたGP2・第6戦の予選で、吉本はようやくトラブルなく走り切り、自己最高の10番手グリッドを獲得した。
今年のニュルブルクリンクは、例年になく暑いコンディションとなった。GP2の予選が開始された時点で気温は30℃、路面温度は52℃まで上昇。立っているだけでも汗が吹き出すような陽気だ。そんな中、セッションが開始されると、吉本は1分余りが経ったところで、まず1セット目のニュータイヤでコースイン。最初のアタックに入る。そして、計測2周目には1分44秒748をマークする。朝の練習走行では、路面が非常にダーティだったが、F1の走行後ということもあって、いきなり多くのドライバーが1回目の練習走行タイムを大きく上回ってきた。
もちろん吉本も、練習走行からタイムアップ。ほぼ全車が最初のアタックを終えた所で、4番手につけた。ここで一旦ピットに戻った吉本は、2回目のタイムアタックのタイミングを待つ。その間にベストタイムをマークしたドライバーがいたため、残り10分という時点では9番手まで後退。しかし、吉本は慌てることなく最後のタイムアタックの時を待った。そして、残り9分30分という所で満を持してコースイン。ところが、ここからコースアウトするマシンが続出してしまう。ジャンニ・ブルーニが最終コーナーのグラベルにはまったかと思えば、オリビエ・プラがシケインでスピン。こうしたマシンを回収するために、各コーナーで黄旗が提示される。そのため、吉本はゆっくりと周回を重ね、タイムアタックの時を待った。
そして、チェッカーまで約1分半となったところから、いよいよタイムアタックに入った。しかし、路面温度が高かったこともあって、すでにタイヤの内圧が上昇し過ぎており、思ったようなグリップ感が得られなかった。それでもセクター1は自己ベストと同タイムで通過。セクター2へと入った。だが、ターン10でタイヤ1本分アウトにはみ出してしまい、痛恨のスピン。残念ながら、ここでは自己ベストタイムを更新できないまま、チェッカーを受けることとなってしまった。
結果は10番手。吉本よりも上位に滑り込んだマシンのうち、2〜3台は黄旗中にベストタイムを更新しているが、特にペナルティーを課せられることもなく、5列目からのスタートとなった。それでも今回、予選中にはマシンに不具合もなく、グリッド的には開幕からの最高位。明日の第1レースでは、「表彰台を目指します」と力強い言葉を聞くことができた。
《吉本コメント》
「1回目のアタックと2回目のアタックでは、ほとんどセッティングも変えずに、そのまま走りました。1回目はまだ自分としては攻め切れていない感じでしたよ。でも、2回目のアタックに出るタイミングを今回はちょっと遅らせ過ぎましたね。タイムを出した後にわざとスピンするヤツもいるし、とにかく黄旗があちらこちらで出ていて、なかなかアタックに行けなかった。その辺も、勉強になりました。アタックを待っている間は、タイヤを労わりながらゆっくり走っていたんですけど、それでも内圧がどんどん上がってしまいました。だから、タイムアタックに入った時は、もうグリップが足りないような状態でしたし、セクター2ではスピンしてしまって。でも、もしちゃんとアタックできていたとしても、1セット目のタイヤでのタイムを上回れなかったと思います。まぁ、まずはトラブルなく予選を走れて、良かったです。明日の第1レースでは、スタート直後の1コーナーが荒れると思うので、そこに巻き込まれないように気をつけてポジションを上げて行きたい。今回はソフトタイヤなんですけど、それがレースでどういう状態になるかということも未知の領域ですが、BSのタイヤはニューのグリップがなくなったところからタイムが安定するので、何とかなると思います。あとはピットワーク。モナコの時にはミスしているチームも多かったんですけど、その辺もちゃんとやってもらって上位を目指します。優勝とまでは言えないですけど、表彰台には上がりたい。日曜日の第2レースのことは今は考えず、とにかく明日のレースで頑張ります!」
(Yumiko Kaijima)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 219 |
2位 | ランド・ノリス | 150 |
3位 | シャルル・ルクレール | 148 |
4位 | カルロス・サインツ | 116 |
5位 | セルジオ・ペレス | 111 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 87 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 81 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 70 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 330 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 270 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 237 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 151 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 28 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 8 |
8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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