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シューマッハー兄弟、仲直り

2005年5月28日

 モナコGPの後、強引なライン取りを巡ってシューマッハー兄弟の感情に溝が開いたが、ふたりは、ミハエルが見せたようなライン取りはレーシングドライバーなら誰でもすることという見解で一致し、和睦したようだ。

 ミハエルは、モナコGPでの強引なライン取りを巡ってラルフのみならず、僚友のルーベンス・バリチェロからも非難を浴びた。ラルフは「誰かが病院送りか、それ以上の事態になっていたかもしれない」と兄を批判していた。しかし、ラルフとミハエルはその後、じっくり話し合い、彼らのホームレースであるニュルブルクリンク戦を前に和睦した。
 レース前のプレスカンファレンスで、ミハエルは次のように語った。「もう終わったことだよ。ラルフと僕は、そのことについていい話し合いができた。あれはレース上のことなんだ」
 ラルフは、ミハエルがレース中、「まったく別のことを考えて」おり、彼が危険な目に合わせたのが自分の身内であることなど忘れていたと咎めていた。しかし、ミハエルは、この意見に対し、次のように否定した。
「僕らは、互いにとてもコンペティティブなレースドライバーだと思っている。僕たちはサーキット上で戦う。他のドライバーと同様、自分自身の利益のため、そしてチームのために戦うんだ。しかし、僕はラルフが自分の弟だということを忘れたことはないし、かけがえのない弟だと思っている。レースが終わった後は、誰でもいつも以上に感情的になるかもしれないが、それは仕方がないこと。1日が終われば、僕たちは兄弟であり血のつながった家族だ。互いをよく知っている関係なら、新聞に何を書かれようとも、くだらない記事だと思うものさ」
 ラルフは、兄と同じような強引な戦略をとらなかった理由について尋ねられると、質問をかわし、オーバーテイクのモーションは、綿密な計画などなく、一瞬のうちに起こるものだと主張した。


「ドライバーはレース中、いろいろな思惑を持っている。僕たちはみんな、自分の順位をかけて戦っており、もっと上へ行けるとか、現状維持に精一杯だとか思いながらレースをしている。従って、ミハエルの行ったようなことは、僕だってやるかもしれない。僕たちは今後、どんなことが起こっても、いちいち目くじらを立てないようになるだろう。1日が終われば、感情は収まるものさ。他のドライバーを傷つけたいと思っている人間はひとりもいない。しかし、僕らはチームのために、そして自分自身のポイントのために順位を争っている。コンマ1秒差が勝敗を分けることもあるんだ。強引なライン取りが常に正しいとは言えないかもしれないが、スタート直後にはみんなやっていることだし、いつだって起こり得ることだ」
「レース直後は、いつもよりちょっと感情的になっているものさ。自分なりの考えに固執するものさ。でも、それと喧嘩とは無関係だ。それが家族間や兄弟間の喧嘩になることはない。ただ意見が異なっているだけのことさ」
「相手がミハエルであろうと他のドライバーであろと、僕はその相手とは異なる意見を持っていたはずだ。だから、マスコミの騒ぎようがまったく理解できない。面白がって騒ぎ立てていることはある程度、理解できる。ニュルブルクリンクのチケット販促のための格好の材料だからね!」
 ミハエルは最後に、彼とラルフはすでに和睦しているのだから、マスコミはこれ以上、面白がって記事を書かないようにすべきであることを示唆した。
「みなさんに聞いてほしい。僕たちはお互いに戦わなければならない間柄にある。僕たちがやっているのはレースなんだ。意見を異にする部分もあるかもしれないが、それは当然のこと。僕たちはふたりとも、とてもコンペティティブだ。僕たちは互いにそれぞれ自分の意見を持っているし、また持たなければならない。しかし、違う意見を言ったからと言って、『彼はこんなことを言った』とか『あんなことをした』とか言って、ふざけて騒ぎ立てるのはやめてほしい。くだらないことはやめて、もっとまともにいこう」




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