絵画のような港町モンテカルロで、まもなくF1世界選手権モナコGPが開催される。モナコ公国は5月19日(木)から5月22日(日)までの間レース一色に染まるが、この第6戦モナコGPは、メルセデス・ベンツにとって記念すべきF1参戦200戦目(1954年〜55年の12戦を含む)にあたる。
モナコから、グランプリは2週連戦が4回続けて行われることになる。キミ・ライコネンがスペインGPで優勝を飾っており、チームは37ポイントで世界チャンピオンシップ3位、また、ライコネンはドライバーズ・チャンピオンシップ3位、僚友のファン‐パブロ・モントーヤは8位につけている。今回の木曜日のフリー走行では、アレクサンダー・ブルツがサードカーのステアリングを握る予定だ。
ライコネンは次のように述べた。
「チーム全員にとって上向きな結果を得たスペインの後でモナコ入りするのは、素晴らしいことだね。モナコは誰もが本当に勝ちたいと思うレースだし、ここでも同じようなパフォーマンスを見せられるではないかと思う。でも、全く異なるチャレンジだ。ここは転戦しているコースの中でもレース距離が最も短く、平均速度も160km/hと最も遅い。だけど、高速ではなくてGも低くブレーキングポイントもなくても、マシンにもドライバーにもすごく厳しい。コーナリングが絶えない曲がりくねったコースであることからも、100パーセント集中していなくてはならない。わずかなミスでレースが終わってしまうんだ。本当にオーバーテイクができないけど、もしも前を走る車がかなり遅いか、ミスしたならば、ミラボーに入るブレーキング時にチャンスが生まれる」
一方、モントーヤは次のようにコメントしている。
「いつでもモナコGPでレースをするのは大好きだよ。ロケーション、雰囲気、歴史、そして2003年のここモナコでの優勝が、僕のレースキャリアのハイライトだ。ここは独特な難しさがある。ランオフエリアがなくて、アームコ・バリア(金属製安全障壁)があって狭く、排水溝やマンホールの蓋のある面白いコース路面をしている。でも、モナコだからこそ、大して気にならないものだよ。シーズン中最も車高を高くしているのは、その路面のせいなんだ。フロントエンドのグリップのよさが、曲がりくねったコーナー全てを攻略するカギになる。また、クリッピングポイントをすばやく立ち上がらなくてはならないね。さらに空力の効率はハンドリングほど重要ではないし、みんなもダウンフォースを最大限に設定して走るだろうね。ポール・リカールではレースに向けたセットアップに取り組み望ましいテストができたから、木曜日にモナコを走るのが楽しみだよ」