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[Honda]バトンが今季初の3位表彰台

2005年4月25日

 サンマリノGP決勝レースで、Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンが3位表彰台を獲得。佐藤琢磨も5位に入り、B・A・R Hondaはダブル入賞を果たした。
 肌寒い天候の続くサンマリノGP。決勝レースの行われる午後には雨が降ることも予想されたが、サーキットの上空は時折り青空も広がり、完全にドライ路面でのレースとなった。レーススタートの時点で気温は19C、路面温度は28Cというコンディションだ。
 午後2時、レーススタート。6番グリッドからスタートの佐藤は、1コーナーまでの加速で、M・ウェバー(ウィリアムズ)をオーバーテイク。しかしその後抜き返され、再び6番手に。バトンは3番手をキープして、先行するK・ライコネン(マクラーレン)、F・アロンソ(ルノー)を追う展開となった。
 8周目、トップを走行するライコネンのマシンが突如スローダウン。次の周にピットに入り、そのままリタイアとなった。これでバトン2番手、佐藤は5番手に順位を上げる。その佐藤はウェバーの背後にピタリと付けているが、このコースではなかなか抜くチャンスはない。そんな膠着状態が、その後15周以上に渡って続いた。
 その均衡が破れたのは、22周目。1コーナーのブレーキングで佐藤が果敢にアタックし、遂にウェバーを抜くことに成功。一方のバトンは最速タイムを連発し、10秒近くあったトップのアロンソとの差を、一気に半分近くまで詰めていった。そしてこの頃より各マシンが次々に最初のピットインに向かう。佐藤はピットインしたJ・トゥルーリ(トヨタ)の前にも出て、一時3番手までポジションを上げたが23周目にピットインし、5番手でコースに復帰した。
 2回目予選で失敗し、13番グリッドからスタートしたM・シューマッハ(フェラーリ)が、驚異的な追い上げを見せ、25周目には3番手にジャンプアップ。コンスタントに1分22秒台のタイムを連発し、20秒以上あったバトンとの差が、40周目には2.8秒にまで縮まってしまう。そして42周目には、バトンのすぐ背後にフェラーリが迫る。アロンソが2度目のピットインで3位に下がり、トップに立ったバトンは、これを必死に抑える。しかし46周目、裏のシケインで先行され、トップを奪われてしまった。
 とは言えバトンはその後最後まで危な気ない走りを見せ、3番手を確保したままレースを終え、今季初の表彰台を獲得した。一方の佐藤も終始安定したペースで走行を続け、5位でチェッカー。チームの目標としていたダブル入賞を見事に果たした。優勝は、レース終盤のM・シューマッハの追い上げを最後まで押さえきったルノーのアロンソが獲得した。


ジェンソン・バトン
「このような素晴らしい週末の最後に、再び表彰台に上がることができて最高だよ。再びレースの場に戻ってきたっていう感じだね。B・A・R Hondaのチーム全員にとって、ここまでの3戦はとてもタフなレースだったし、今日ここで今までのことを忘れることができるのは素晴らしいことだよ。この流れを変えようと、昼も夜もなく、本当にハードに働いてくれた皆の努力にお礼を言いたい。今日はもの凄いレースだったし、レース序盤では、素晴らしいマシンフィーリングだった。レース後半になるにつれ、アクアミネラーレから丘を上って行く時に上手く走れず、バリアンテアルタでマイケルに並ばれてしまい、抜かれてしまった。このポジションをマイケルと争うことでリタイアする可能性もあったから、安全策をとることに決めたんだ。表彰台に上がり、今年最初のポイントを取ることが必要だったしね。チームの全員がこの勢いを維持して、勝利に向かって今日ここで見せたように頑張れば、もっと速くなる可能性をもっていると思う」

佐藤琢磨
「ここへ来る前の新しいパーツ開発を中心とした2回のテストとこの週末にかけて、チームは素晴らしい仕事をしたと思います。マシンの調子はとても良かったですし、レースを楽しむことができました。僕達の目標だった、2台揃っての入賞という、良い結果を得ることができました。レースの序盤では、遅いマシンに行く手を阻まれてしまいましたが、ポジションを維持するため、サイドバイサイドのレースを楽しむことができました。今日のこのイモラでのレースが、僕達のチームにとって本当の意味でのシーズンスタートになったと思います。次のスペインでも、この速さを見せることができると思っています」

ジル・ド・フェラン B・A・R Hondaスポーティングディレクター
「今週末の結果には満足している。私がB・A・R Hondaに来てからというもの、全てが上手く進んでおり、驚いている。今回のジェンソンと琢磨の結果は、期待していた通りだ。なぜなら、過去数週間に渡りチームと一緒に過ごし、チーム全員が一丸となって目標に向かって仕事をしていることを見てきたからだ。イモラでのこの成功は、次のバルセロナに向かってということだけでなく、今後のシーズンを通した継続した進歩に対し、確かな手ごたえを感じさせた。このようなファンタスティックな仕事をやり遂げた両ドライバーに対し、最大限の祝辞を与えたい。次のバルセロナが待ち遠しいところだ」

ニック・フライ B・A・R Honda CEO
「バーレーンGP以降の我々B・A・R Hondaとミシュランの膨大な仕事に報いることができる、素晴らしいチームパフォーマンスを見せることができた。この週末は、速さと高い信頼性を一貫して発揮でき、そして両ドライバーとも最高の仕事をしてくれた。私は、チームが今後の数レースについても高いパフォーマンスを維持できるスキルとリソースの両方を持ち合わせていると確信している。今回の結果が、我々のジャンプアップのための良いきっかけになるだろう」

中本修平 Honda Racing Developmentエンジニアリング・ディレクター
「今日は、とても良い1日になりました。2台のマシンとも全くのトラブルフリーでしたし、マシンの速さを十分に出し切ることができました。このレースが、今シーズンの我々のチャレンジのスタートだと思っています。まだ多くの課題が残っていますが、我々の目標である初優勝に向けて頑張りたいと思います」




レース

6/28(金) フリー走行 19:30〜20:30
スプリント予選 23:30〜24:14
6/29(土) スプリント 19:00〜20:00
予選 23:00〜
6/30(日) 決勝 22:00〜


ドライバーズランキング

※スペインGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン219
2位ランド・ノリス150
3位シャルル・ルクレール148
4位カルロス・サインツ116
5位セルジオ・ペレス111
6位オスカー・ピアストリ87
7位ジョージ・ラッセル81
8位ルイス・ハミルトン70
9位フェルナンド・アロンソ41
10位角田裕毅19

チームランキング

※スペインGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング330
2位スクーデリア・フェラーリ270
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム237
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム151
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム58
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム28
7位BWTアルピーヌF1チーム8
8位マネーグラム・ハースF1チーム7
9位ウイリアムズ・レーシング2
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

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