[MI]満足感とともに迎えるヨーロッパラウンド
2005年4月23日
1カ月以下の期間に3つの大陸をめぐる忙しい開幕3戦を終えて、F1は生まれ故郷に戻ってきます。今週末は、ヨーロッパラウンド緒戦として伝統となっているサンマリノ・グランプリです。
全長4.933kmのコースは、イタリアのイモラ郊外にあります。グランプリ史上ただ一度だけイタリアGPがモンツァから離れた1980年に、初めてF1グランプリを開催し、以後毎年開催されつづけています。イタリアGPの名称がモンツァに戻った翌年からは、サンマリノGPの名がイモラに冠されました。サンマリノは、イモラにほど近い人口2万8500人の小国で、世界最古の共和国といわれています。
第1回サンマリノGPが開催された1981年5月3日には、ネルソン・ピケ(ブラバム‐フォード)がミシュランタイヤを使って優勝しました。3年後、ミシュランはそのF1参戦第1期最後の年に、アラン・プロスト(マクラーレン‐TAGターボ)によってふたたびここで勝ちました。
2001年にF1復帰したミシュランは、わずか4戦目で勝利を挙げました。その場所がイモラで、ラルフ・シューマッハ(BMWウイリアムズF1チーム)がライバルたちを置き去りにしました。昨年のレースでのミシュラン勢最上位もやはりシューマッハで、3位に入りました。
このサーキットはフェラーリのお膝元と呼ばれますが(チームの工場が近くにあり、観客席は赤に埋めつくされます)、ミシュランとそのパートナー7チームは、ヨーロッパラウンド11戦の緒戦に自信を持って挑みます。今シーズンまだ無敗のミシュランは、昨シーズンから続く連勝記録を5に伸ばし、通算79勝目を挙げることをイモラで目指します。
ピエール・デュパスキエ ミシュラン・モータースポーツディレクター
「2005年シーズン開幕3戦で、ミシュランは素晴らしい成績を挙げました。これは研究開発チームの献身的な努力の成果です。冬のあいだ、私たちは改良を加えた数学モデルを使ってコンピュータシミュレーションを繰り返しました。システマティックな手法によって数多くの選択肢を評価し、有望なものだけを実走試験段階へ進めたのです」
「このようなプロセスを経て、最新レギュレーションを念頭に専用開発された新しいコンストラクションとコンパウンドが完成しました。私たちの仕事量がどれほどのものか、本当に理解している人は少ないと思います。私たちのタイヤは力強いパフォーマンスをレース距離全体に渡って発揮しますが、それだけではありません。空力ダウンフォース面が大幅に変化したシャシー特性への適合も考慮されています」
「私たちの開発プログラムにおいて大きな財産になっているのが、パートナーの7チームと行う共同作業で、それらのフィードバックをすべて比較、分析できます。また膨大な作業量をこなしていくことで、研究開発チームの経験値も増えていきます」
「F1ではタイヤメーカーが競い合うことが許されているおかげで、私たちは新しいアイデアを模索し、開発し、ライバルに先んじようと切磋琢磨できます。また、自分たちがどれだけ良い仕事をしているかを評価する基準にもなります。ミシュランは、参戦しているすべてのモータースポーツカテゴリーに、同じフィロソフィーで挑んでいます。ここ数戦のF1での成功、先週末のWRCニュージーランド・ラリーでの勝利、MotoGP開幕戦ヘレスでの勝利には満足感を持っています」
「今週末のイモラから、F1はヨーロッパへ帰ってきます。ハードブレーキングの連続と、縁石を大きく使うドライバーたちの走り方が特徴です。路面の性格も特殊で、1周のあいだ舗装は均一ではありません。これらの要件を考慮して開発されたタイヤの中からスペックを選んで用意します。すべて新型で、過去に使用したものはありません」
ヤルノ・トゥルーリ(パナソニック・トヨタ・レーシング)
「僕らの2005年開幕はとても好調で、3戦で2度も表彰台に上がることができた。ミシュランも競争力の高いタイヤを供給してくれている」
「最近のポールリカール・テストで、テストドライバーのオリビエ・パニスとリカルド・ゾンタがミシュランタイヤの評価をやったんだけど、おかげでサンマリノで予想される低めの路面温度をシミュレートできた。イモラはタイヤに厳しいサーキットだ。とくに路面がすごく汚れている初日はそうだね」
「多くのチームと同じように、僕らもヨーロッパラウンド緒戦の今回は改良した空力パッケージを用意している。でも、トヨタにとってイモラは毎年難関なんだ。地に足をつけて、本格的な走行が始まってから自分たちの競争力を見きわめたい」
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 219 |
2位 | ランド・ノリス | 150 |
3位 | シャルル・ルクレール | 148 |
4位 | カルロス・サインツ | 116 |
5位 | セルジオ・ペレス | 111 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 87 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 81 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 70 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 330 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 270 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 237 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 151 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 28 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 8 |
8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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