第３戦バーレーンＧＰを終え、注目のヨーロッパラウンド開始を前に、Ｆ１世界選手権は３週間のインターバルとなったが、その間も、開発は休み無く続けられている。
パナソニック・トヨタ・レーシングは、先週、スペイン・パルセロナでのＦ１合同テストに参加、続いて、４月１３日（水）、１４日（木）には、南仏のポールリカール・サーキットでのＦ１合同テストに参加した。このテストには、サードドライバーのオリビエ・パニスと、テストドライバーのリカルド・ゾンタが“ＴＦ１０５”で参加。それぞれ２日間で1000km以上、２台合わせて2000km以上を走破し、更なる熟成を図った。

オリビエ・パニス
ＴＦ１０５／０３
ベストラップ：１分０３秒３１２
周回数：２８３周
走行距離：１０８０．５ｋｍ
今回の合同テストは、あなたにとってどのようなテストになりましたか？
「２日間に渡って膨大な周回をこなし､とても良いテストとなった。“ＴＦ１０５”の感触は良く、まだまだ競争力を秘めているように見える。来週行われるサンマリノＧＰへ向けたミシュランタイヤのテストにほとんどの時間を費やしたが、セットアップ及びダンパーのテスト、そしていくつかの異なったレベルのダウンフォースも試した。サンマリノＧＰの行われるイモラ・サーキットは、特に路面が汚れている時は、タイヤ摩耗に厳しいサーキットだ。ポールリカールはよく似た路面コンディションを持っており、今週我々が試した、より固いタイヤは良い結果を生んでくれると思う」
イモラでの予想は？
「ここまでは、特に猛暑のレースが続いたにもかかわらず、信じられないほどの結果を得てきたが、今後もこの好調が続いてくれることを願っている。ヨーロッパラウンドの最初の２戦は、我々にとってやや厳しいレースになるかも知れないが、今回の合同テストで、イモラの涼しいコンディションに向けた準備も行っており、上手く行くことを期待したい。我々は既に素晴らしい結果を達成しているが、今後も集中して努力を続ける必要がある」

リカルド・ゾンタ
ＴＦ１０５／０６
ベストラップ：１分０３秒５６７
周回数：２７８周
走行距離：１０６１．４ｋｍ
今回の合同テストではどんな作業を担当しましたか？
「今回のポールリカールテストでは、主にセットアップとタイヤの作業を行い、1000km以上を走破した。明日金曜日は雨が予測されていたので、限られたテスト日数を浪費しないために、一日早くテストを終了した。私にとってポールリカールで“ＴＦ１０５”を走らせるのは今回が初めてで、水曜日の午前中はバランスを見出すことに専念したが、１日の間に多くを学ぶことが出来た。その結果、木曜日はより良いセットアップを見つけ、非常に多くの作業を行うことが出来た」
過去において、トヨタはイモラ・サーキットの縁石に苦しんできました。このことについて、来週のサンマリノＧＰはどうなると思いますか？
「確かにこれまで、我々はイモラ・サーキットで苦戦してきたが、縁石対策なども含め、我々は向上してきていると思う。ただ、オリビエ・パニスと私はここポールリカールで、縁石対策のためのダンパーテストを行ってきてはいるが、イモラ・サーキットの独特な縁石を本当に再現することは出来ない。とはいえ、“ＴＦ１０５”がはるかに改善されていることは確かだ。まだやるべきこともあるが、我々がどれだけ進化しているかは、レースへ向けて、来週の金曜日と土曜日にならなければわからない」

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