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[Honda]中本修平レポート

2005年4月2日

 マレーシアGPを病気欠場した佐藤琢磨も、次戦バーレーンGPから無事復帰の予定。エンジントラブルも完全に対策を施した。とは言え、今後も苦しい戦いが続きそうだ。そこでホンダF1の現場監督中本修平氏にこれからの戦い方を尋ねた。

 マレーシアが終わって、南仏ポールリカールでテストをしました。テストは今回に限らず、今後レース本番に投入していくタイヤを決めていく作業がメインになります。それから、空力パッケージの改良を重ねていきます。ダウンフォースをどれだけ出せるかが、マシンの優劣のかなりの部分を決めるんですが、これが現時点での最大の懸案事項ですね。

―昨年のバーレーンではジェンソン・バトンが3位表彰台、佐藤琢磨が5位入賞と、いいレースができました。今回も、前2戦に比べて良いパフォーマンスが発揮できそうなのでは?

 コース特性からいえば、多少はそうかもしれません。しかし今年は、かなり状況が違いますね。
 
―と言いますと?

 確かにあそこは、ある程度ダウンフォースを減らした方が、タイムが出せるサーキットです。でも今年は、1セットのタイヤで予選と決勝レースを走り切らないといけないでしょう。ダウンフォースを抜き気味にすると、どうしてもリアタイヤの性能劣化が激しくなってしまって、レース後半に大幅にペースが落ちてしまうわけです。それを考えると、しっかりダウンフォースを付けていかないといけません。
 
 去年までは、状況が違いました。ピットインのたびにタイヤ交換ができたから、そういうことはあまり気にせずに、ガンガン攻められたわけです。ところが今年は、それができにくい。そのあたり、去年とは違う戦い方を強いられる。悩ましいところですね。


―タイヤ交換できないのは大きいと。
 
 そうですね。とにかく最後までタイヤを持たせることが、当然のことながら何にも増して優先すべきことなわけです。
 
 例えば、前回表彰台に上がったルノーやトヨタのように一発タイムが速ければ、レース序盤にさっさと逃げて、後半はタイヤを余裕でいたわることもできる。でもそんな手も、うちはなかなか使えません。前回欠場した琢磨は、1回目の予選が1番目スタートでしょう。砂埃でコースコンディションが悪く、良いタイムを期待できません。序盤リタイヤしたバトンも、スタートが早いので同様です。

 一発が速い彼らは、本来ならタイヤは最後まで持たないはずなんです。一方、マクラーレンやウィリアムズは、レース中のタイムは明らかに速い。われわれもそうです。それなのに、そのペースで走る前にすでに勝負がついてしまっている感じなんです。レース序盤に引き離されて、すぐ後ろにつけないから。要するに彼らを、楽させてしまっているんです。

―例えば、軽い燃料で予選を走って、上位グリッドを取るやり方は考えられませんか。

 燃料を減らして軽くすると、レースでは全然ダメですからね。ある程度積まなければいけないのは、大前提です。まじめに勝とうと思っているチームは、そのようなやり方はしません。考えなければいけないのは、燃料搭載量は別にして、予選重視かレース重視か、どちらのセッティングにするかですね。

 徹底的にレースで速いセッティングに持って行って、たとえスタートは上位ではなくても、そこから這い上がっていけるクルマ作りをするか。あるいはそうは言っても、少しでも予選順位が上がらないと苦しいので、グリッド狙いのセッティングで行くか。その辺を、徹底的に考えないといけません。いろんな意味で、ますます難しいところです。




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