コスワースによれば、バーレーンとイモラという2つのレースの組み合わせは、メルボルンとセパンよりもエンジンにとっては厳しい試練になるかもしれないという。
第3戦を目前にしてコスワースのデイビッド・ブリッグは次のように述べた。
「メルボルンとセパンの2戦で使用した2基のエンジンは、いずれもその後コスワースで検査を受けた。2戦連続でポイントフィニッシュを達成したこれらのエンジンは、まったく申し分のない状態を保っていた」
「コスワースとしては、バーレーンとイモラの両サーキットの組み合わせはメルボルンとセパンの場合よりもエンジンにはさらに厳しい試練になると予想している。これらの両イベントで信頼性を確保しながらマシンをコンペティティブに走らせることは大きなチャレンジであり、レッドブルの連続ポイント獲得記録を維持できれば理想的だ」
レッドブルのテクニカルディレクター、ギュンター・シュタイナーも、バーレーンでは特殊な問題が起きる可能性があることを承知しており、エンジンが砂を吸い込まないように特別な対策を講じるという。
「砂漠の中のサーキットとしては仕方のないことだが、ここでは砂に対する対策が最大の問題であり、砂粒が車のあらゆる部分にもぐり込む可能性があると考える必要がある。車はコースに出るたびに文字どおりサンドブラスト(注:砂を圧縮空気で吹き付けて研磨などを行う加工技術)をかけられているようなもので、あらゆる表面やラジエターの冷却フィンが少しずつ砂で削られてしまう」
「この問題を最小限に抑えるため、今年はコース周辺に多少の改修が加えられたと聞いている。最も大きな課題は細かい砂粒がエンジンに吸い込まれないようにすることだ。そのために、私たちは空気がエンジンに入る前のフィルタリングに特別な注意を払っている。ここで使ったエンジンを次のレースの終わりまで使わなければならないことを考えると、今年はこうした対策が一段と重要になると言えるだろう」