パナソニック・トヨタ・レーシングは、3月23日(水)、24日(木)の2日間、南仏・ポールリカール・サーキットでのF1合同テストに参加した。水曜日はリカルド・ゾンタが“TF104B”でミシュランタイヤのテストを行い、オリビエ・パニスも“TF105”でタイヤ評価及び第3戦バーレーンGPへ向けたソフトウェアの開発を行った。木曜日は、ヤルノ・トゥルーリがオリビエ・パニスのテストを引き継いだが、コースオフを喫し、また、天候の悪化もあり、予定よりも早めにテストを終了した。
チームは、この2日間で充分な情報を得られたと判断し、当初予定されていた3日目のテストはキャンセルされることとなった。今シーズンより定められた、シーズン中のテストは30日間に制限するという協定に基づき、貴重なテスト日数を保存するためと、ポールリカール・サーキットのあるカステレ地方の天候が悪化していることからも、パナソニック・トヨタ・レーシングは、今週のテストを途中で切り上げることを決めた。
ディーター・ガス:
「今回の合同テストは、走行に影響するいくつかの技術的なトラブルに見舞われるなど、色々とあった2日間であった。リカルド・ゾンタは“TF104B”で、一般的なタイヤ開発テストとともに、第4戦サンマリノGPへ向けてのミシュランタイヤの評価テストを行った。リカルド・ゾンタによって2日間で得られた結果に満足している。オリビエ・パニスもまた水曜日に、タイヤに関するテスト、特に、バーレーンGPへ向けてのタイヤ評価を行った。また、オリビエ・パニスはこの日の70周の間に、いくつかのソフトウェア開発作業も終えた。ヤルノ・トゥルーリは来週のバーレーンGPのために空力やセットアップを開始することになっていたが、悪天候に見舞われ、スピンを喫し、走行は限られたものとなってしまった。しかし、我々はバーレーンGPへ向けて充分な手応えを感じており、貴重なテスト日数を残しておくために、予定よりも一日早くテストを切り上げることを決断した」
パナソニック・トヨタ・レーシングは来週、F1世界選手権の今シーズン3戦目となるバーレーンGPへと臨む。チームは、前戦マレーシアGPで、ヤルノ・トゥルーリによって初の2位表彰台を獲得し、新たに得られた自信とともに、バーレーン・インターナショナル・サーキットへと向かう。また、ラルフ・シューマッハーもマレーシアGPで5位入賞を果たし、パナソニック・トヨタ・レーシングは12ポイントを獲得、現在コンストラクターズ選手権の2位につけている。