ミナルディは、2005年のF1開幕戦オーストラリアGPの金曜フリー走行1回目のセッションで出走することがかなわなかった。昨年型マシンでの参戦を決めていたミナルディだが、これに関し、フェラーリからの承認が下りなかったためだ。
ポール・ストッダートは、ジャン・トッドからのサインをもらおうと努力を続けていたが、トッドはFIAからの要請があればサインすると主張、一方のFIAは自らが関知する問題ではないとコメントした。ストッダートは1回目のプラクティスがスタートする15分前にもトッドに会いに行き、最後の説得を試みたが、結局はサインをもらうことはできなかった。
フェラーリは、弁護士と相談した結果によってはサインする可能性もあるとしているが、その弁護士は現在ニューヨークにいるそうだ。
「昨日の深夜、トッドに会いに行ったが、FIAに要請されない限りサインはしないと言われた」とストッダート。「私はFIAに書類を提出したが、この件はFIAが関知する問題ではないとのことだった」
「従って、1回目のセッションは走ることができない。2回目のセッションが始まる前に問題が解決すればいいのだが」
「トッドはFIAに対してこの件への介入を依頼した。FIAからフェラーリにサインするように要請してほしいと言ったのだ。しかしFIAはそれはできないと言った。これはフェラーリとミナルディの間の問題であり、FIAの問題ではないというのだ。しかし、トッドからのサインがなければ、スチュワードはウチのマシンを走らせることを許可するわけにはいかないと申し渡された。私はフェラーリの弁護士──今ニューヨークにいるようだが──がスチュワードに対する書面を作成してくれるのを待っている」
「ジャンはサインできないわけじゃなく、したくないんだ。サインするのに問題はない。ここ数年を見ても、こういった件で彼は何度もサインしている。これは純粋に政治的なものだ。なぜ彼らが弁護士に依頼して書類を作る必要があるのか、全く分からない」