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中本修平レポート「これが2005年を戦うニューエンジンだ」

2005年2月5日

 さらなる進化を目指した今季用のエンジン開発は、その途中で大きなハプニングに見舞われた。基本コンセプトが決まり、開発が始まった後で、「2レース1エンジン」という大きなレギュレーション変更が通告されたのだ。それによる影響はどの程度あったのか。そして、3月の開幕戦に向けて開発は順調に進んでいるのか・・・。

―「2レース1エンジン」という課題が途中から出てきて、エンジン開発のコンセプトは根底から見直されたのでしょうか。

 エンジンの使い方を変える、例えば、使用回転数を下げたりすることで、昨年のエンジンでも走行距離を伸ばすことは可能です。実際に昨年のエンジンで、1、200kmを走らせたこともありました。しかし、前回も言いましたが、回転を下げただけでロングライフ化に対応するだけではなく、エンジン特性などを含めずいぶん見直しています。
昨年の2倍の距離を要求される分、考え方が全く違う必要があるかと言えば、そんなことはありません。基本的には去年の欠点を補って、総合的なパフォーマンスで去年をしのぐものを作るということです。

―耐久信頼性の確保と、小型軽量、コンパクト化は、両立が難しいものではないですか?

 もちろん容易ではありませんが、両立は可能です。ポイントを明確に、「どこをどう軽量化していくか」「逆にここならこのレベルまで攻められる」とか、その見極めです。各部分をまんべんなく肉を落としていって軽量化するわけではありませんから。


―エンジンのロングランは、現時点でどれくらい可能なんでしょうか?

 今は800kmぐらいですね。そこまで距離を伸ばすと壊れてしまう、とか言うことではなくて、そこまでは確実に走れる、という距離です。とは言え、1、500kmを順調に走れるというレベルまでには、まだ到達していません。
去年暮れの仕様から、もちろん進歩していますが、まだ全ての対策品が組み込まれたということではありません。確認作業を積み重ねながら順次投入して行き、次のバージョンアップで1、000km程度まで距離を伸ばし、開幕戦までには1、500kmを目指す計画です。

―チームによっては、昨年最終戦のパワーレベルを開幕戦までに回復したい、できる、と言っているところもあります。Hondaはそれが必ずしも目標ではない?

 いや、もちろんそれも、目標の一つではあります。ただ今年は、単純に19、200回転などという数字を目標にしているのではありません。回転を下げればピークパワーは落ちますが、単純に落とすのではなく、その分、違う部分で性能を伸ばします。
例えばトルク特性ですが、凹凸のあるトルク曲線を、山の部分をできるだけ削らずに、谷の部分を埋める形で、できるだけスムーズなラインにし、更に膨らませたいと考えています。
エンジンは今後、開幕戦までに数回のバージョンアップが計画されています。今週のテストでもバージョンアップをしていますし、今後もさらに耐久性の確認などを行います。


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