アントニオ・ピッツォニアか、ニック・ハイドフェルドか? ウイリアムズは、2005年に誰がマーク・ウエーバーのパートナーになるのかを決めようとしているが、このシート争いはかなりの接戦になりそうだ。
フランク・ウイリアムズは、クリスマスホリデーの間もドライバー選考についてじっくり考えるようで、その決断は、1月7日にバーレーンで予定されているチームのマシンカラーリングの発表より前に下されることになるだろう。
チーム内部の者が英ガーディアン紙に対して語ったところによると、元々はピッツォニアが有力だったが、ハイドフェルドが好印象を与えたため、今や決断は誰にも予想がつかない状態だという。
その情報提供者は同紙に次のように語っている。
「ピッツォニアが元々ドライバーの有力候補だった。しかしその後、ハイドフェルドがさらに熟考に値するということを証明し、特にウエットでは印象的な走りをした」「これに応えてピッツォニアがさらに反撃したようで、かなり接戦になりそうだ」「ふたりとも、明らかに自信たっぷりだ」
2003年にジャガーでF1デビューしたピッツォニアは、今年、ウイリアムズからレースに出場した。ラルフ・シューマッハーがアメリカGPで負傷した後、その代役を務めたのだ。しかしジャガーでは印象に残る活躍はできないまま、イギリスGPの後、ジャスティン・ウィルソンにシートを奪われており、このことは間違いなくウイリアムズの懸念材料となっている。
一方ハイドフェルドは、2000年にプロストでF1生活を開始した。華々しい活躍はしていないが、実力を証明できるだけのマシンも手に入れたことはない。84戦に出場して28ポイントを獲得しており、2004年には戦闘力のないジョーダンに乗りながらも、パドックの多くの人に感銘を与えた。