オランダ人のクリスチャン・アルバースが、2005年にミナルディ・コスワースをドライブすることになった。
23日朝、アムステルダムの由緒あるビルダーベルグ・ガーデン・ホテルで記者会見が行われ、つめかけた報道陣に対して、ミナルディの来季のレースドライバーのうち最初のひとりとして、アルバースが発表された。
アルバースはDTMではすでに実績があるが、ミナルディチームにとっても、チームの2シーターF1マシンのレギュラードライバーとして、また現ミナルディ代表のポール・ストッダートが所有していたヨーロピアン・フォーミュラ・レーシングF3000チームの元メンバーとしておなじみだ。
先月、アルバースはミナルディのミサノ・テストに参加し、2004年型のミナルディ・コスワースPS04Bをドライブした。彼は、たった20周しただけで、1週間続いたテストセッションでの最速タイムをマークし、チームメンバーに感銘を与えた。
ミナルディのポール・ストッダート代表は、次のようにコメントした。「クリスチャンを、2005年の2人のレースドライバーのひとりとして発表できてとても嬉しい。彼はこれまで常に、生来の速さを持つドライバーだったが、今や成熟が加わり、そのスピードにフォーカスできるようになった。要するに私たちは、彼が完全にF1への準備ができたと考えており、彼が来季、かなりの人を驚かせられるだろうと心から期待している。特にミナルディとしても、野心的な計画を持っているからだ」
「個人的な見地からすると、才能ある若いドライバーがモータースポーツの最高峰への最終的な、最も困難な一歩を踏み出すにあたり、オランダの会社がたくさん支援を行っているのを見て非常に嬉しく思う。クリスチャンをよく知っている私としては、彼が自分に寄せられた信頼に応えるだろうと確信しているよ」
2005年のアルバースのF1参戦は、数々の熱心なスポンサーの支援によって実現した。そのスポンサーについては、1月27日にアムステルダムの某所で行われる、シーズン前のF1ラウンチ・パーティの際に発表されるという。
投資者の筆頭は、ロストボーイズと、メディア・リパブリックの創業者ミチェル・モルだ。モルは次のように述べている。「これはオランダのF1ファンのみなさんへの、私のクリスマスプレゼントだ」
スポンサー以外では、エッセンシャリー・グループとジョン・バイフィールドが、ドライバーとスポンサーに対して、重要なコンサルタント役を務めてきた。過去4年間、アルバースのオフィシャルなマネージメントを担当してきた会社で、ロデウェイク・ファロスィーウが運営するGR8インダストリーズも同様だ。さらに、ABN AMROコーポレート・ファイナンスも、チームとの交渉で財政的なアドバイザーを務めてきた。