[Honda]ブラジルGP決勝で佐藤が6位入賞、B・A・R Hondaはコンストラクターズ選手権2位を獲得
2004年10月25日
最終戦ブラジルGPの決勝レースで、Lucky Strike B・A・R Hondaの佐藤琢磨が6位入賞。ジェンソン・バトンはリタイアに終わったものの、今回のルノーとの獲得ポイント差により、B・A・R Hondaの2004年コンストラクターズ選手権2位が確定した。
決勝レース当日、上空は朝から厚い雲に覆われ、午前中から時折り小雨のぱらつく天候となった。天気予報でも、レース中に雨が降る予報が出ている。そしてレーススタート30分前から、小雨が降り始めた。各マシンはピットレーンオープンのグリーンライトが点いてからも、様子見のためにしばらくガレージ内にとどまっている。そしてほどなくコースインした時には、ほぼすべてのマシンがレインタイヤを選択していた。
レース前から降り続いた雨は、スタート時間の午後2時にはほとんど止んだ。しかし路面はほぼウェット。非常に見極めの難しいコンディションだ。最終コーナー手前には、アクシデントに備え、セイフティカーが待機した。
レーススタート直前、フォーメーションラップを終えたバトンのマシン後部から、水蒸気と思われる白煙が大量に上がる。レースはそのままスタートし、バトンは一時3番手までポジションを上げた。しかしレース序盤4周目に、冷却系のトラブルが原因でエンジンにダメージを受け、コースサイドにマシンを止めてしまった。一方の佐藤は、スタート直後の1コーナーでJ・トゥルーリ(トヨタ)に抜かれたものの、その直後に抜き返す。そして5周目には、K・ライコネン(マクラーレン)やJP・モントーヤ(ウィリアムズ)らとともに、ピットイン。乾き始めた路面コンディションに合わせ、ドライタイヤに交換した。
レース10周目。トップはドライタイヤでスタートしたのが奏効したルノーのF・アロンソ。佐藤は5番手につけて、すぐ前のR・シューマッハ(ウィリアムズ)を追う。その後アロンソが18周目にピットイン。4番手にポジションを上げた佐藤は、後ろにフェラーリのR・バリチェロを従え、周回を続ける。
そして27周目、そのバリチェロと同時に2回目のピットイン。ポジションをキープしたままコースに復帰する。両者の差は、僅かコンマ6秒。佐藤はバリチェロの猛追を抑え込んでいる。その後レース30周目あたりから、再び雨滴が落ち始めた。そして33周目の1コーナーで、佐藤はコースオフ。すぐにコースに復帰したものの、バリチェロに先行され、6番手に後退してしまう。レース後半に入った36周目。トップはウィリアムズのモントーヤ。佐藤は6番手から、ポジションアップを狙う展開となった。その後トップ集団のマシンがピットインしたことあり、佐藤は3番手までポジションを上げる。
そして54周目。3番手を走行していた佐藤が最後のピットイン。コースに復帰した時には、4番手のアロンソをシューマッハ兄弟の2台が一団となって追っている。しかし佐藤は絶妙のタイミングで、アロンソのすぐ後ろの5番手に入りこんだ。アロンソ、佐藤、R・シューマッハ、M・シューマッハの壮絶な4位争いが続く。59周目には、アロンソと佐藤の差は、僅かコンマ3秒。佐藤の後ろには、シューマッハ兄弟の2台のマシンが僅差で迫る。その後も4台のマシンは、互いに一歩も譲らず。しかしゴール直前の69周目に、佐藤はR・シューマッハに抜かれ6番手に。そしてそのままチェッカーとなった。優勝はウィリアムズのJP・モントーヤだった。
今回のルノーとの獲得ポイント差により、B・A・R Hondaの2004年コンストラクターズ選手権2位が確定。B・A・R Honda は、2002年にコンストラクターズ選手権8位、2003年に5位、そして2004年は2位を獲得し、飛躍のシーズンとなった。
中本修平 エンジニアリング・ディレクター Honda Racing Development
「コンストラクターズ選手権2位獲得は、B・A・R Hondaチーム全員にとって、素晴らしい結果です。レースにおいて、我々は素晴らしい経験をし、そしてシーズン中は、多くの表彰台獲得を祝うことができました。心から栃木研究所やHRDはもちろん、B・A・Rの皆の努力に感謝したいと思います。この飛躍は、これら皆の頑張りの結果です。琢磨選手にとっては、チームが必要としていたポイントを獲得し、良い仕事をしてくれたと思いますが、ジェンソン選手は、エンジントラブルでリタイアとなってしまい、とても残念です。コンストラクターズ選手権2位という結果からモチベーションを引き出し、来年はライバルチーム達に負けないよう、更に頑張って行きたいと思います」
関連ニュース
1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |