今季、16戦中14勝と圧倒的な強さでシーズンを席巻しているフェラーリ。そんなフェラーリのドライバー、ミハエル・シューマッハーとルーベンス・バリチェロが東京で4つのイベントに参加。多忙な一日を過ごした。
この日のミハエルとバリチェロは、昼前から行われたシェルのイベントを皮切りに、ブリヂストンのプレスミーティング、オリンパスの写真展オープニング記者会見、そして国土交通省への表敬訪問と、東京でのタイトなスケジュールをこなす一日となった。
ひとつ目のイベントである東京、六本木ヒルズアリーナで行われたトークイベント、シェル「GREAT WINNERS!」に登場したシューマッハー&バリチェロはトークショーを展開。平日昼間にもかかわらず集まった大勢の観客から盛んな声援を浴びると、二人のフェラーリドライバーは笑顔で手を振った。
このシェルのイベントで盛り上がりをみせたのが、観客を交えてピット作業の秒数を競う「ピットストップチャレンジ」。普段コクピットに座っているドライバーが給油マンとして参加し、両ドライバーのチームに分かれた観客がタイヤ交換を行う勝負は、2秒ほどの差でバリチェロチームの勝ち。シューマッハーが少し悔しい表情を浮かべたのが印象的だった。
約2時間半後、今度は恵比寿のホテルで行われたブリヂストンのプレスミーティングに参加。この会場にはフェラーリのジャン・トッド監督、ロス・ブラウン テクニカルディレクターも登場。今季の強さにいかにブリヂストンが貢献したかを語った。
この中で「ズバリ、鈴鹿での目標は?」との質問飛ぶと、チーム全員が「もちろんワンツーだよ」と回答。さらにミハエルは「雨が降りそうだが?」との質問に対して「その方がありがたいね」と、雨のレースにも自信をみせた。
その1時間後、ジャン・トッド監督と共に移動したシューマッハーとバリチェロは、東京国際フォーラムで7日から一般公開されるオリンパスF1写真展のオープニング記者会見に出席。スケジュールの疲れもみせず笑顔で登場した3人は、オリンパスの最新カメラを手に取ったり、テープカットではミハエルが先に切るフリをしてみたりとご機嫌。さらにフォトセッションではジャン・トッド監督が写真を撮る報道陣に対して「オリンパスのカメラを使っている人が少ないじゃないか! 来年までにオリンパスに代えてきたまえ!」とリップサービス。場内は笑いに包まれた。
さらにシューマッハーとバリチェロ、それにジャン・トッドはスケジュールが続く。今度は千代田区霞ケ関にある国土交通省庁舎を表敬訪問し、先日初入閣したばかりの北側一雄国土交通大臣と対面した。
国交省に到着したのはすでに午後6時20分ごろ。「世界のスーパースターにお会いできて感激です」と大臣は一向を出迎えた。北側大臣は観光立国担当の大臣も兼務しており、「YOKOSO! JAPAN」のキャンペーン中ということもあって、大臣就任早々のF1チャンピオンチームの訪問を喜んだ。
大臣に日本の印象について聞かれたシューマッハーは「よく日本へは友人を連れてくるけれど、みんな美しい国だと感激しています」と答え、またバリチェロは「日本は去年優勝したし、英田では初めて表彰台にも上がったから、僕にとっては素晴らしい思い出の国です」と語った。
15分ほどの会談を終えたシューマッハーとバリチェロは、これで東京でのイベント出席をすべて終え、日本GPの舞台となる鈴鹿へ向かうこととなった。