5日、都内のホテルでホンダの日本GP直前記者会見が行われ、佐藤琢磨、ジェンソン・バトンの両ドライバー、チームの首脳陣が出席し、日本GPへの意気込みを語った。
会場にはたくさんの報道陣が詰めかけ、BARホンダ、そして琢磨への関心がうかがわれた。そんな中、激しいフラッシュを浴びて出席者が登場。今年1年の戦いぶり、そしてホームレースである日本GPへの意気込みを語った。
今年、上位での戦いを繰り広げ日本からの期待も高かった琢磨は、シーズンこれまでの戦いを「ドライバーとして進化できた1年」と振り返る。
「やはり、昨年テストドライバーとして1年間活動してきたことがすごく大きかった。今年のマシンは本当に素晴らしく、ドライバーとしてすごく自信をもって走れるマシンだった。今シーズンはそのマシンのおかげで攻めの走りができたし、この結果につながっていると思う」
いよいよ今週末に迫った日本GP。どのようなパフォーマンスをみせてくれるのか?という質問に対しては「僕たちはコンストラクターズ争いの2位にいる。そういう意味で、(チャンピオンの)フェラーリとの直接対決ができればいいが、フェラーリとの実力差は確かにある。でも、それに対抗するためのパッケージは常に開発しているし、鈴鹿は僕自身にとってホームレース。今シーズンの集大成になるようなレースをしたい」と攻めの姿勢をみせた。
そんな琢磨の走りを支えるホンダ、BARも鼻息が荒い。「鈴鹿はホンダにとっても、琢磨にとってもホームレース。ホンダも最大限のパフォーマンスを出すし、BARも鈴鹿に向けてのパッケージを用意してくれている」と木内健雄ホンダF1プロジェクトリーダー。
今週末は雨の予報も出ている鈴鹿だが、「スパの予選ではミシュランのウエットタイヤをうまく使いこなせなかったが、今はその経験もある。鈴鹿でもし本当に雨が降っても、確実に対処していきたい」と語った琢磨。琢磨にとって『集大成』となる鈴鹿での戦いに期待したいところだ。