鈴鹿での日本GPを週末に控えた10月4日、トヨタはドライバーを務めるオリビエ・パニスとヤルノ・トゥルーリ、そして高橋敬三TDCが出席する記者会見を行った。トヨタは先週末、日本GPを含む今シーズンのラスト2戦にトゥルーリを出場させることを急遽発表。日本GPにはパニスとトゥルーリ、最終戦ブラジルGPにはトゥルーリとリカルド・ゾンタというドライバーラインナップで臨むことになった。今シーズン限りでのレギュラードライバーからの引退を表明しているパニスにとっては、日本GPがファイナルレースとなる。
日曜日の朝に日本に到着、午後のメガウェブでのイベントにも参加したトゥルーリは「ヘレスでのテストで自分なりの自信は持てた。急遽決まったことだけれど、日本のファンの前で走れることはとてもうれしいこと」と笑顔を見せ、「来シーズンへ向けて、どこをどう良くしていくかを見つけていくことが僕の仕事だからね」と語った。前日のイベントで雨の中、TF104をドライブしたパニスは、朝早くの会見のためにやや眠そうな表情を見せながらも、「ここまで来て、残りのレースがひとつかふたつかは大きな問題じゃない。チームにとってはヤルノが走るのはこの先のことを考えるととてもいいことなんだ。(ラストレースということについては)終わったあとに感慨があるのかもしれないね」とコメント。そして、高橋DTCは「チームはどんどん良くなってきている。今シーズン最高の成績を残したい」と鈴鹿へ向けての意気込みを語った。
Q:どれくらい前に出場が決まったのか?
ヤルノ・トゥルーリ(以下JT):当初、今シーズンはテストだけの予定だったのが、ヘレステストを経て日本GP出場のオファーがあったんだ。日本のファンの前で走れるのはとても嬉しいこと。今シーズン中にトヨタで戦えるのは大きいよ。2005年開幕戦のメルボルンでも良いスタートが切れそうだ。
Q:トヨタの印象は?
JT:今のところ良い印象をうけている。具体的に言えばハンドリングの良さが上げられるね。ただ、若干トップチームとはパフォーマンスに差があるようだ。それを今後どう埋めていくのか見つけている最中だよ。
Q:トヨタが勝つには何が必要なのか?
JT:トヨタはファクトリーをはじめ素晴らしい人材が揃っている。しかし、安定した速さが足りない。トヨタの持つ高い技術力をうまくF1に結び付けていければ良いと思う。
Q:トゥルーリの加入について
オリビエ・パニス(以下OP):トヨタは良い選択をしたと思う。ヤルノが実力のあるドライバーだということは知っている。2年間プロストで戦った仲だから楽しみだよ。