今週末、日本で、2004年世界選手権の最後から2番目のラウンドが開催される。BMWウイリアムズは、コンストラクターズ4位を確保するべく有効なポイントをその鈴鹿で獲得することを目標に置く。ラルフにとって、日本はアメリカGPで負った怪我から復帰して2レース目となる。彼は日本戦の前に、スペインでのテストで2日間走りこんでいる。「鈴鹿はF1のカレンダーの中でももっとも面白いトラックのひとつだと思う。だから僕はそこでレースができることをすごく楽しみにしているんだ」とラルフ。「僕は日本に1年間住んで、1996年のフォーミュラ・ニッポンのチャンピオンになったんだ。だから日本にはいい思い出があるし、また訪れることができて嬉しい」「もちろん鈴鹿のレースは簡単じゃないよ。そのサーキットの高速セクターで速く走れるような完璧なマシンが必要なんだ。だから最適なセッティングを見つけなくてはね。でもうまくいくと思っているんだ。上海では、デイビッド・クルサードとのアクシデントがあったにもかかわらず、僕らが十分にコンペティティブだということを見せることができたからね」
ラルフのチームメイト、ファン−パブロ・モントーヤは、その中国でポイントを獲得してチームに貢献している。だが、週末はマシンを自分の好みのセッティングに仕上げることができなかった。「中国でポイントを獲得できたのはよかったね。日本でもさらに稼ごうと思っているんだ。コンストラクターズでの僕らのポジションを確かなものとするためにポイントが本当に必要だからね」とモントーヤ。「僕は今週テストはしてないんだけど、中国の後にイギリスでPR活動をするためにヨーロッパに戻ったんだ。シーズン最後の月にはそういう要求が特に多いんだ。最後の2レースの間にはそういったスポンサーのための日も何日かあるし。本当はグランプリに集中していたいんだけどね」「去年は技術的な問題があってうまくいかなかったけど、僕はいつも鈴鹿ではうまく走れているんだ。僕はこのサーキットがすごく好きだし、そこでのドライブは楽しいよ。僕らのパッケージはこのサーキットに合っているからいい結果を出す自信はあるよ」
ウイリアムズとしては、1987年に鈴鹿で初めて開催されたグランプリでネルソン・ピケが3回目のドライバーズタイトルを獲得した。また1994年もチームにとっては思い出深い年で、大雨のためにレースは短縮されたが、デイモン・ヒルはミハエル・シューマッハーを抑えてウイナーとなり、シューマッハーとのチャンピオン争いを最終戦のアデレイドまで持ち越した。そのヒルはまた1996年にも鈴鹿で勝っている。