コンストラクターズ選手権でBARと2位争いを演じるルノーは、フェルナンド・アロンソとジャック・ビルヌーブの新ラインナップと新たに軽量化されたR24を擁して次戦中国GPに挑む。
モンツァでは、ジェンソン・バトンと佐藤琢磨がそれぞれ3位と4位でフィニッシュし、BARがコンストラクターズポイントでルノーをわずかに上回って2位に浮上した。ルノーは、中国GPからヤルノ・トゥルーリに代えてジャック・ビルヌーブをドライバーに起用することを決め、アロンソは自分がビルヌーブより優れたドライバーであることを証明しようと意気込んでいる。チームは、今シーズン最後の3戦でこれまで守ってきたコンストラクターズ選手権の2位の座への返り咲きを目指している。
ルノーのテクニカルディレクター、ボブ・ベルは次のように語った。「この前のレースでコンストラクターズ選手権2位の座をBARに譲ってしまったが、2位への返り咲きに自信を持っている。今シーズンの後半戦は期待していたようなポイントが獲れないでいるが、私たちのマシンは現在かなり競争力があると信じている」
「今シーズンの後半戦は信頼性にいささか欠ける面もあったが、レース中のアクシデントや運の悪さもあった。モンツァではフェルナンド・アロンソが予想もしていなかった強さを見せてくれた。私たちはシャシーとエンジンの両方で進化し続けている。R24はコンストラクターズ選手権で2位になるのに十分な強さを持っている。サーキットによってBARの方がわずかに強い時とルノーの方が強い時がある。残りのレースはすべて、私たちの力が発揮できるサーキットであると信じている」
ルノーのエンジニアたちは最終戦のブラジルGPまで全力を尽くそうと、最新型パッケージの投入を次戦の上海GPに間に合わせるべく、ハードワークに徹してきた。
「中国では新しいフロントウイングとリヤウイングで臨む。また、2台のマシンは軽量化された新しいシャシーを使う。モンツァとシルバーストンでのテストではいい結果が出た」とベル。「パフォーマンス面において素晴らしい前進が見られると思う」
「これまでマシンパフォーマンスの最適化を目指して軽量化計画を進めてきたが、今回のマシンはその成果である。シーズンのこの段階でそのような大きな開発の成果を実戦投入することにしたが、これで私たちがコンストラクターズ選手権の2位の座を得るのにいかに必死になっているのか、分かってもらえると思う」
「今年の開幕のとき、私はシーズンの終わりごろには数ポイント差で2位争いが展開されるだろうと予想したが、まったく予想通りの展開になっている」