ルノーは、2004年シーズンの最後の3レースでフェルナンド・アロンソのパートナーを務めるのはジャック・ビルヌーブだと発表した。
ヤルノ・トゥルーリに代わって今週行われたシルバーストンでの合同テストに現れたビルヌーブは、遅くとも来週末の中国にはアロンソとともに行くだろうとウワサされていた。ルノーはビルヌーブがマシンR24にあっという間に馴染むの見て、彼が以前所属していたBARを引きずり下ろしてコンストラクターズ2位の位置に戻してくれるのはジャックしかいないと期待を寄せている。
ビルヌーブはシルバーストンでの2日間のテストで合計700kmを走行、ほとんど1年間のブランクがあったものの、このテストでR24に順化した。今回の発表は、ビルヌーブが来シーズン、ザウバーでステアリングを握ると発表されたのとほぼ同時期であった。ザウバーは、今シーズン中にチームに呼び寄せることは無いと語っている。
「2004年ラストの3つのグランプリに、ジャックを迎えることができてとてもエキサイトしている。またこの件に関してはペーター・ザウバー氏に感謝したい」とフラビオ・ブリアトーレ。「ジャックは高くモチベーションを保っているし、今週の彼のパフォーマンスは非常に印象深かった」
ビルヌーブがルノーで走ることを決定した理由のひとつは、これまでに何度かニアミスがあったからで、その際には最終的にBARへの残留を決めている。しかし彼が1997年に世界タイトルを獲得したときのエンジンはルノー、そのチームで走ることを彼は楽しみにしている。
「こんなに歓迎されてうれしいよ。誰もが自分たちのアプローチ方法をポジティブにとらえてる」とビルヌーブ。「何年か前にいっしょにやったことがあるけど、僕はルノーに対して純粋にリスペクトしているよ。今回僕を雇ってくれてとてもうれしい」「それにルノーといっしょに作業したことはすごくいい思い出になっているんだ。水曜日に到着したときにはガレージに顔見知りも何人かいたし。チームはステアリングホイールなどを僕に合わせるために一生懸命作業をしてくれたんだ。それにエンジンマッピングを調整するのに、僕の以前ドライブしたときのデータを使ってくれたりもしたんだ。僕たちはまだお互いをよく分かり合う途上にあるけど、アプローチはすごくオープンだし、とても建設的だよ」
ビルヌーブはまた、これからのバトルで旧友、BARと戦うことに抵抗はないと強調している。
「ルノーと僕とは共通の目的をシェアしている。BARをたたいて選手権で2位を勝ち取ることだ」とビルヌーブ。「僕は自分自身を楽しませるためにここにいるんだけど、もちろんプライオリティは選手権でルノーの戦いに貢献することだよ。タフなレースになるだろうし、ときどきはうまくいかないこともあるかもしれない。でも一度やると決めたらもうやるしかないのさ」