F速

  • 会員登録
  • ログイン

「中団で何をやってもいいと思っている」強引なフェルスタッペンにサインツが苛立ち【F1第4戦無線レビュー(1)】

2026年5月8日

 2025年F1第4戦マイアミGP。大雨の予報により、当初の予定時刻よりも3時間早く始まったレースは、スタートから大波乱の展開を迎えた。ポールポジションのアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)はスタートでポジションを落とし、2番手スタートのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はまさかのスピン。最前列スタートのふたりが早々に順位を落とすことになった。マイアミGP前半を無線とともに振り返る。

────────────────────


 マイアミGPの決勝レースは、スタート直後から波乱の展開となった。4番グリッドのシャルル・ルクレール(フェラーリ)が今回もロケットスタートを決めて首位に躍り出る一方で、フロントロウのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は単独スピンを喫して9番手まで転落した。アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は今回もポールポジションを守れず。前日のスプリントを制したランド・ノリス(マクラーレン)は4番グリッドからひとつ順位を上げた。


1周目
フェルスタッペン:あ〜申し訳ない。
ジャンピエロ・ランビアーゼ:心配するな。


ピーター・ボニントン:ノリスは0.6秒後ろ、ルクレールは1.8秒前だ。
アントネッリ:ブレーキは問題ない。
ボニントン:了解。

レース1周目にトップに立ったシャルル・ルクレール(フェラーリ)
2026年F1第4戦マイアミGP レース1周目にトップに立ったシャルル・ルクレール(フェラーリ)

 ルイス・ハミルトン(フェラーリ)とフランコ・コラピント(アルピーヌ)がターン11で接触。空力パーツが飛んだ。


ハミルトン:ダメージだ。何かパーツを失った。左側だ。
カルロ・サンティ:サイドポッドとフロアにダメージがある。こちらは何もできない。


 それでもハミルトンはコラピントを抜いていった。

ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
2026年F1第4戦マイアミGP ルイス・ハミルトン(フェラーリ)

 フェルスタッペンがこじ開けるような強引さで、リアム・ローソン(レーシングブルズ)を抜いていった。


ローソン:マックスは一体、何をしたいんだ?!


 フェルスタッペンはウイリアムズの2台に対しても、激しいアタックを仕掛けていた。


2周目
カルロス・サインツ:彼(フェルスタッペン)が押し出した。中団にいるから、何をやってもいいと思っている。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)&カルロス・サインツ(ウイリアムズ)
2026年F1第4戦マイアミGP ポジションを争うマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とカルロス・サインツ(ウイリアムズ)

 ルクレールとアントネッリが、激しい首位争いを繰り広げる。3番手のノリスも、ふたりの1秒以内につけている。


4周目
ウィル・ジョゼフ(→ノリス):ランド、彼らについていくんだ。ふたりはヨーヨーをやっているから。


 ヨーヨーのように首位が入れ替わる展開。その隙を見極めて、チャンスを掴めという指示だった。


 5周目、アイザック・ハジャー(レッドブル)が単独クラッシュを喫した。直後にセルジオ・ペレス(キャデラック)が、事故現場を通過した。


ペレス:これはセーフティカーだな。クルマがウォールに突っ込んでいる。


リチャード・ウッド:アイザック、大丈夫か?
ハジャー:ああ……


 コクピットから降りず、ハジャーはヘルメット越しに頭を掻きむしるような仕草を見せた。

 10番手のローソンをピエール・ガスリー(アルピーヌ)がアウト側から抜いていく。


ローソン:トランスミッションを失った。
エルネスト・デジデリオ:ステイアウトだ。


 ローソンはガスリーの左サイドに突っ込み、ガスリー車は1回転して大きなダメージを負った。


ガスリー:オーマイ・ゴッド……
カレル・ルース:大丈夫か? どんな状況だ?
ガスリー:大丈夫だが、ひっくり返ったよ。

アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)の後ろで横転するピエール・ガスリー(アルピーヌ)のマシン
2026年F1第4戦マイアミGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)の後ろで横転するピエール・ガスリー(アルピーヌ)のマシン

 これでセーフティカーが導入された。


ローソン:ブレーキを踏んだらニュートラルになって、アンチストールモードに入ってしまったんだ。
デジデリオ:わかった。チェックする。


 緊急ピットインしたローソンは、そのままリタイアとなった。


ランビアーゼ(→フェルスタッペン):ボックス、ボックス。聞いているか?


 フェルスタッペン陣営は、わずか6周でピットイン。残り51周をハードタイヤで走り切る賭けに出た。すでにスタート前から、「レース序盤に降雨がある」という予報だったが、レッドブルは雨は降らないと見切ったようだった。


9周目
ピエール・アムラン(→アービッド・リンドブラッド):情報だ。20分後に小さな雨雲がくるぞ。


ジョゼフ(→ノリス):25周目に短いが強い雨が来る

アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
2026年F1第4戦マイアミGP アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)

 しかし路面が濡れるほどの降雨は、結局は来なかった。


 12周目、レース再開。5番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)が出遅れて、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)に抜かれてしまう。


12周目
ピアストリ:ラッセル、めちゃくちゃ危なかったんだけど。
トム・スタラード:ああ、見たよ。


ラッセル:誤ったスタートモードだった。ちゃんと確認してよ!

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)&ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2026年F1第4戦マイアミGP オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がジョージ・ラッセル(メルセデス)をオーバーテイク

 3番手に後退していたアントネッリはいったんはルクレールをかわすものの、再び抜き返される。


アントネッリ:このストラット(エンジンモード)、好きじゃないんだけど。
ボニントン:わかった。他のオプションを考えよう。


 最適なモードが見つかったのか、アントネッリは14周目にようやくルクレールの追撃を振り切ることができた。

シャルル・ルクレール(フェラーリ)&アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
2026年F1第4戦マイアミGP ポジションを争うシャルル・ルクレール(フェラーリ)とアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)

ボニントン(→アントネッリ):(首位のノリスは)1秒5前だ。


ジョゼフ(→ノリスに):アントネッリが単独で追ってくるぞ。1秒5後方だ。


 早めのピットインで16番手まで後退したフェルスタッペンだったが、17周目には9番手まで順位を戻していた。しかしアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)はなかなか抜かせてくれない。


17周目
フェルスタッペン:(アルボンに)ボラードまで押し出された。あれは許されないよ。


────────────────────


F1第4戦マイアミGP無線レビュー(2)に続く



(Text : Kunio Shibata)


レース

5/2(金) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 結果 / レポート
5/3(土) スプリント 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
5/4(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※マイアミGP終了時点
1位アンドレア・キミ・アントネッリ100
2位ジョージ・ラッセル80
3位シャルル・ルクレール59
4位ランド・ノリス51
5位ルイス・ハミルトン51
6位オスカー・ピアストリ43
7位マックス・フェルスタッペン26
8位オリバー・ベアマン17
9位ピエール・ガスリー16
10位リアム・ローソン10

チームランキング

※マイアミGP終了時点
1位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム180
2位スクーデリア・フェラーリHP110
3位マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム94
4位オラクル・レッドブル・レーシング30
5位BWTアルピーヌF1チーム23
6位TGRハースF1チーム18
7位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム14
8位アトラシアン・ウイリアムズF1チーム5
9位アウディ・レボリュートF1チーム2
10位キャデラックF1チーム0

レースカレンダー

2026年F1カレンダー
第4戦マイアミGP 5/3
第5戦カナダGP 5/24
第6戦モナコGP 6/7
第7戦バルセロナ・カタルーニャGP 6/14
第8戦オーストリアGP 6/28
  • 最新刊
  • F速

    2026年4月号 Vol.2 シーズン開幕直前号