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アントネッリが3戦連続の完勝。ノリスが今季初表彰台【決勝レポート/F1マイアミGP】
2026年5月4日
現地時間5月3日、2026年F1第4戦マイアミGPの決勝レースがアメリカ・フロリダ州のマイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われ、選手権首位のアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が3戦連続のポール・トゥ・ウインで自身3勝目を飾った。2位にランド・ノリス(マクラーレン)、3位にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続いた。
ホンダ製パワーユニット(PU)を搭載するアストンマーティン勢はフェルナンド・アロンソが15位。ランス・ストロールは17位となり、決勝では今季初めて2台揃って完走を果たした。
スタートタイヤは22台中21台がミディアムタイヤ(C4/イエロー)を選択。ピットスタートのアイザック・ハジャー(レッドブル)がただひとりハードタイヤ(C3/ホワイト)を履いた。57周の決勝レースは気温27度、路面温度36度、湿度73パーセント。曇天のもと路面はドライというコンディションでスタートを迎えた。
ポールシッターのアントネッリ、フロントロウスタートのフェルスタッペンは動き出しが鈍く、抜群の蹴り出しを見せた3番グリッドのルクレールがトップに浮上。出遅れたアントネッリはターン1でオーバーシュートを喫し、一方のフェルスタッペンは縁石に乗りすぎてターン2でスピンを喫するが、幸いクラッシュには至らず。ただ、フェルスタッペンは10番手までポジションを下げることに。


これで優勝争いは、首位ルクレールの背中を2番手アントネッリ、3番手ノリスが追う展開へと変わった。スタートこそ出遅れたが、レースペースはフェラーリよりもメルセデス勢に勢いがあり、4周目のバックストレートエンドのターン17でアントネッリが首位を取り戻す。ただ、これで今度はルクレールがオーバーテイクモードを使用できるようになり、ルクレールはターン11で首位を取り戻した。
6周目のターン1でノリスがアントネッリをパスして2番手に浮上する一方、後方ではハジャーがターン15で単独クラッシュ。ほぼ同時にターン17ではリアム・ローソン(レーシングブルズ)の右フロントタイヤとピエール・ガスリー(アルピーヌ)の左リヤタイヤが接触し、ガスリーのマシンが一回転するアクシデントが発生。この同時多発アクシデントでセーフティカー(SC)導入に。なお、これら3台はリタイアとなった。


SC中の7周目にフェルスタッペンはハードタイヤに履き替え、16番手に後退。スピンから挽回を図るべく、残り50周をハードタイヤで走り切る戦略を採ったが、レース中に降雨の予報もあり、SC中にほとんどの車両はここではタイヤを履き替えなかった。
12周目にSC解除となると、ターン2でピアストリがジョージ・ラッセル(メルセデス)をかわし4番手に浮上する。さらに、13周目のターン11でノリスがルクレールをかわし首位に浮上する。
続けて13周目のターン17ではアントネッリがルクレールをかわす。続く14周目のターン1でルクレールがポジションを取り戻すが、さらにターン11でアントネッリが先行し2番手を守る。この2番手争いの攻防の間に、首位ノリスは1秒以上のギャップを築き、そこから徐々にギャップを広げにかかる。
17周目を迎えると2番手アントネッリは3番手ルクレールに3秒以上のギャップを築き単独走行に。一方の3番手ルクレールはピアストリに攻め立てられ、ルクレールを先頭にピアストリ、ラッセル、ハミルトンがトレイン状態に。幾度とピアストリはルクレールの前に出るが、オーバーテイクモードでルクレールが抜き返すというシーンがたびたび見られた。

20周目終わりに5番手ラッセルがハードタイヤに履き替えた。ラッセルは降雨は無いと踏んだか、3番手ルクレール、4番手ピアストリにアンダーカットを仕掛けた。ルクレールはアンダーカットを封じるべく翌21周目にタイヤを変えたが、ラッセルが前に出てアンダーカットを成功させた。
ただ、その直後には雨雲がサーキット上空に接近。アンダーカットを封じることもできず、ただ状況が悪化した上に、雨雲の情報を無線で伝えられたルクレールは「今度何かを決めるときは僕に相談してくれ」と言うしかなかった。実際にはコースに雨の影響はなく、2番手アントネッリは26周目終わりにハードタイヤに履き替える。
27周目終わりにはトップのノリスがタイヤを履き替えるが、アントネッリがアンダーカットを成功させ、ノリスの前に出る。28周目終わりにピアストリがピットに入ると、首位はフェルスタッペン、2番手アントネッリ、3番手ノリスというオーダーに。
ただ、フェルスタッペンが履くのは7周目に履き替えたハードタイヤ。フレッシュタイヤとのグリップ差は大きく、29周目のターン11でアントネッリが、ターン18でノリスがフェルスタッペンをかわし、アントネッリがラップリーダーに浮上した。
アントネッリとノリスはテール・トゥ・ノーズの接近戦を展開。ノリスはファステストラップを更新する走りでアントネッリの背中に張り付くが、オーバーテイクには至らず時間だけが経過する。

一方、3番手のフェルスタッペンはトップ2台には離されるも、交換から30周を超えたタイヤで4番手ルクレールの接近をなかなか許さなかった。ただ、レース終盤の45周目を迎える頃にはルクレールがフェルスタッペンの1秒以内に接近する。ただ、この時点でルクレールもハードタイヤに替えてから25周を迎えており、なかなかオーバーテイクを仕掛けるに至らず。
ルクレールは47周目のターン1でフェルスタッペンをオーバーテイク。続くターン4でフェルスタッペンが抜き返すが、ターン11でルクレールが抜き返し、3番手のポジションを死守する。また、48周目のターン17でピアストリがフェルスタッペンをかわし4番手に浮上。ピアストリは2秒先を走るルクレールの背中を追う。

56周目、ターン17でピアストリがルクレールをかわし3番手に浮上。その直後、ファイナルラップのターン3でルクレールは単独スピンを喫し、ウォールにヒットしたことで急激にペースダウンすることに。
ファイナルラップの57周目を終えて、アントネッリが3戦連続となるポール・トゥ・ウインでF1通算3勝目を飾った。3.264秒差の2位にノリス、27.092秒差の3位にピアストリが続いた。
一方、ファイナルラップのターン17でラッセルがルクレールをパスするが、ここでわずかに2台は接触。ラッセルはフロントウイングの翼端版が脱落し、火花を上げながら4位でチェッカー。さらにフェルスタッペンが最終ターン19でルクレールをかわし5位を掴んだ。
以下、6位ルクレール、7位ハミルトン、8位フランコ・コラピント(アルピーヌ)、9位カルロス・サインツ(ウイリアムズ)、10位アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)までがポイント獲得した。
そして、ホンダPUワークスのアストンマーティンのアロンソは15位、ストロールは17位でチェッカーを受け、決勝では今季初めて2台揃っての完走を果たした。
次戦となる2026年F1第5戦カナダGPは5月22〜24日に、ケベック州モントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットで開催される。

(Text:autosport web)
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| 1位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 72 |
| 2位 | ジョージ・ラッセル | 63 |
| 3位 | シャルル・ルクレール | 49 |
| 4位 | ルイス・ハミルトン | 41 |
| 5位 | ランド・ノリス | 25 |
| 6位 | オスカー・ピアストリ | 21 |
| 7位 | オリバー・ベアマン | 17 |
| 8位 | ピエール・ガスリー | 15 |
| 9位 | マックス・フェルスタッペン | 12 |
| 10位 | リアム・ローソン | 10 |
| 1位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 135 |
| 2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 90 |
| 3位 | マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム | 46 |
| 4位 | TGRハースF1チーム | 18 |
| 5位 | BWTアルピーヌF1チーム | 16 |
| 6位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 16 |
| 7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 14 |
| 8位 | アウディ・レボリュートF1チーム | 2 |
| 9位 | アトラシアン・ウイリアムズF1チーム | 2 |
| 10位 | キャデラックF1チーム | 0 |


