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ザナルディ“伝説のコークスクリュー”の舞台で開催中のIMSAで、親友ジミー・バッサーらが突然の死を悼む

2026年5月3日

 5月1日にアレックス・ザナルディが急逝したという悲しい知らせは、瞬く間に世界のサーキットを駆け巡った。


 1990年代前半に最初にF1世界選手権に参戦したザナルディは、その後アメリカでトップフォーミュラに転向。1997、1998年とCARTで2年連続でチャンピオンに輝くなど、アメリカのレース界とも深い関係を持つ。


 とりわけ、1996年9月8日の最終戦ラグナ・セカ、名物コーナー『コークスクリュー』で見せたオーバーテイクは『ザ・パス』とも呼ばれ、ある種の伝説として語り継がれている。


 最終ラップ、ブライアン・ハータに迫ったザナルディは、オーバースピードのままコークスクリューに進入。アウト側のダートを滑走しながらも、奇跡的にコントロールを保ち、そのまま勝利を掴み取ったのだ。

 ザナルディは2001年、CARTラウジッツリンク戦の事故で両足を切断するも、不屈の精神でレースへ復帰、そしてハンドサイクル競技ではパラリンピックに出場し金メダルを獲得するなど目覚ましい活躍を見せたが、2021年の事故により再び重症を負っていた。そして2026年5月1日、彼は突然帰らぬ人となってしまった。


 この訃報がもたらされた週末、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権は、ラグナ・セカでの第4戦を迎えていた。


 その予選でGTDプロクラスのポールポジションを奪ったのは、ジミー・バッサーが共同オーナーを務めるバッサー・サリバン・レーシングのレクサスRC F GT3。ドライバーは、ジャック・ホークスワースだった。


 バッサーはザナルディの親友であり、かつてのチームメイトでもあった。ホークスワースはこのポールポジションを「格別」であると表現した。


「アレックスはこのサーキットではまさに伝説的な存在だった」とホークスワース。


「僕は子どもの頃から、彼がコークスクリューでブライアン・ハータを追い抜く映像をよく見ていたんだ。ジミーは当然、彼とチームメイトであり、とても仲の良い友人だった。だからこそ、ジミーとチームにとって、今週末ポールポジションからスタートできることは格別なんだ」


「ジミーもきっと感極まっていることだろう。アレックスは彼の親友だったんだ。彼のためにポールポジションからスタートできるのは、本当に特別なことだ」


 そのバッサーはIMSA公式サイトに対し、次のようにコメントしている。


「我々は1998年、チャンピオンシップでワン・ツー・フィニッシュを達成した。間違いなく、ドライバーとしての私のレーシングキャリアの中で最高の年だ」


「アレックスと私は、一緒にレースをした3年間を通して、生涯最高の友情を築いた。本当に楽しい時間を過ごしたんだ。競争はあったが、彼が良い成績を収めて優勝した時は心から喜んだし、私が良い成績を収めた時も、彼も同じように喜んでくれた。彼は本当に私のことを喜んでくれたんだ」


「彼は唯一無二の存在だった」

レクサスRC F GT3
GTDプロクラスのポールポジション獲得を喜ぶバッサー・サリバン陣営 2026IMSA第4戦ラグナ・セカ

 また、『ザ・パス』のもうひとりの主人公であったハータも、チームオーナーとしてサポートシリーズでヒョンデ・エラントラN TCRを走らせるため、今週末のラグナ・セカにいる。彼はザナルディへの想いを、次のようにSNSに記した。


「アレックス、尊敬と愛を込めて。君は多くの人々にインスピレーションを与え、不可能を可能にした人だった」


「私の最後にして最高の思い出は、デイトナ24時間での君との思い出だよ。コルトン(・ハータ。ブライアンの息子で、2019年のデイトナにザナルディのチームメイトとして出場)への君の優しさと、君が成し遂げたすべてのことに感謝している。安らかに!」


 訃報を受け、BMWは第4戦の決勝レースで、チームWRTのGTPクラスの2台のマシンと他のBMWマシンにステッカーを貼ることで、ザナルディへの追悼の意を表する予定だ。さらに、BMWのドライバーたちは喪章も着用する。2001年に事故で両足を失ったザナルディは、BMWのファクトリードライバー兼ブランドアンバサダーとなり、2003年から引退までツーリングカーレースとGTレースの双方で目覚ましい成功を収めていたからだ。

アレックス・ザナルディ
アレックス・ザナルディ(1966-2026)

 IMSAプレジデントのジョン・ドゥーナンは、世界中から寄せられた追悼の言葉に加わり、次のように述べてる。


「アレックスは、幸運にも彼に出会った人、あるいは彼の物語を知った人にとって、インスピレーションを与え、不屈の精神の象徴だった」


「2019年のデイトナ24時間レースに彼が参戦してくれたことは、IMSAコミュニティ、そしてこのイベントに参加した、あるいは観戦したすべての人にとって、かけがえのない思い出だ。彼の家族、チームメイト、そして世界中の多くの友人たちに、心からお悔やみ申し上げる」


 ザナルディの逝去に際し、IMSAはその公式YouTubeチャンネルで、2019年にザナルディがデイトナ24時間レースに参戦するにあたって制作した動画を公開。伝説のコークスクリューも、2001年の事故の映像も収録されている。彼の不屈の闘志を、ぜひこの動画から感じてほしい。



(autosport web)


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