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F1、マイアミから即時ルール変更へ。予選改善と安全性向上狙いエネルギー規則を見直し。スタート事故防止のための新システムも

2026年4月21日

 FIAは、4月20日、各チーム代表、パワーユニットマニュファクチャラー、そしてFOMとのオンライン会議において、2026年F1世界選手権の規則に関して複数の改訂を行うことで合意したことを発表した。新世代マシン導入により生じた予選や安全性の懸念に関連し、FIAらは序盤3戦から収集したデータをもとに、規則修正の可能性について協議を行っていた。


 協議の結果、予選において全開走行を増やしてショーの質を向上させること、車両間の速度差による危険を減らすことを主な目的とした変更が、次戦マイアミGPから施行されることで合意が達成した。

■予選でのエネルギー規則の変更

 予選でのパフォーマンス向上のための変更は以下のとおり。


・予選における1周あたりの最大許容リチャージ量が8MJから7MJに引き下げられる。この削減により、1周のより多くの区間でフルスロットル走行が行われることが狙いで、スーパークリップの最大持続が1周あたり約2〜4秒に短縮されることが期待される。


・スーパークリップ時のピーク出力が予選、決勝ともに、従来の250kWから350kWに引き上げられる。これによりドライバーがリチャージのために費やす時間を減らし、エネルギーマネジメントにおける負担を軽減する。


・低エネルギー制限が適用され得るイベント数は、8戦から12戦へと拡大され、各サーキット特性への適応性が高められる。

ランド・ノリス(マクラーレン)
2026年F1オーストラリアGP ピット出口に並ぶランド・ノリス(マクラーレン)ら

■決勝での接近速度差を抑制

 決勝における安全性とパフォーマンスの一貫性向上のために、以下の変更について合意された。これらの目的は、マシン同士が接近する際の過度な速度差を抑えつつ、オーバーテイクの機会と全体的なパフォーマンス特性を維持することだ。


・レース中のブーストによって得られる最大出力が、+150kW(またはそれ以上の場合は作動時の車両出力)に制限され、急激なパフォーマンス差の発生を抑制する。


・MGU-Kの出力は、コーナー出口からブレーキングポイントまで(オーバーテイクゾーンを含む)の主要加速区間において350kWが維持される一方、その他の区間では250kWに制限される。

フランコ・コラピント(アルピーヌ)とオリバー・ベアマン(ハース)
2026年F1第3戦日本GP フランコ・コラピント(アルピーヌ)とオリバー・ベアマン(ハース)

■レーススタートでの安全確保のための新システムをテスト

 ここまでのレースで危険な場面が何度か見られたレーススタートについて、新たなシステムがマイアミでテストされる。他車の発進が遅れる可能性を警告し、スタートで出遅れたマシンを支援する変更だ。


・クラッチリリース直後に異常に加速が遅い車両を検知できる新たな“低出力スタート検知”システムが開発された。該当車両が検知された場合、競技上の優位を生じさせることなく最低限の加速を確保してスタート時のリスクを軽減するため、MGU-Kの自動作動が起動される。


・遅れた車両の後部および側面のライトを点滅させて後続ドライバーに警告を発する、視覚的警告システムが導入される。


・従来から指摘されていたシステムの不整合を修正するため、フォーメイションラップ開始時にエネルギーカウンターをリセットする仕組みも実装される。


 これらについては、マイアミでテストを行った後、分析を経て導入される。

2026年F1第3戦日本GP スタート
2026年F1第3戦日本GP スタート

■ウエット時の安全対策

 ウエットレースに関する変更についても、以下が発表された。


・ウエット時の初期グリップおよびタイヤ性能改善のため、インターミディエイトタイヤのタイヤブランケット温度が引き上げられる。


・ERSの最大デプロイメントが低減され、トルクが抑制されることで、低グリップ条件下での車両コントロール性が向上する。


・リヤライトシステムは簡素化され、より明確で一貫性のある視覚情報を提供することで、悪条件下における後続ドライバーの視認性と反応時間の改善が図られる。


 レーススタートについての提案以外については、FIA世界モータースポーツ評議会の電子投票による承認を経て、5月1日〜3日のマイアミGPから導入される予定だ。



(GrandPrix.com / autosport web)


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