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ポール以外にも勝機のあるアルバート・パーク。観客入場後の中止発表で混乱した年も/サーキット紹介第2回

2026年4月16日

 1年間で20以上の開催国を訪れる2026年シーズンのFIA F1世界選手権。グランプリを開催するサーキットは、F1が選手権として初めて開催された1950年からカレンダーに名を連ね続ける伝統あるサーキットから、比較的新しい市街地コースまで、さまざまな歴史やキャラクターを持っている。そんなサーキットをひとつずつ紹介していくこの連載で最初に扱うのは、2026年の開幕戦オーストラリアGPを開催したアルバート・パーク・サーキットだ。

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■サーキットの基本データ

名称:アルバート・パーク・サーキット
全長:5.278km
コーナー数:14
ラップレコード:1分19秒813(2024年)/シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリHP)


 1985年からF1のカレンダーに入ったオーストラリアGP。1995年までの11年間は、南オーストラリア州の州都アデレードの市街地サーキットで行われてきたが、1996年からビクトリア州のメルボルンに舞台が移った。


 サーキットはメルボルン郊外にあるアルバート・パーク湖のまわりを走る道路を利用した市街地コース。ストレートをシケインと低速〜中速コーナーで結んだレイアウトとなっており、高速コーナーがほとんどない。そのため、タイヤにかかる負担はそれほど大きくなく、アスファルトの表面が滑らかという点もあって、タイヤへの負担が比較的少ない。


 また市街地コースということで路面がバンピーであるため、車高を低くしづらく、空力によるダウンフォースだけに頼るわけにはいかず、サスペンションを上手に機能させて得るメカニカルグリップをいかにうまく引き出すかが、セットアップでは重要となってくる。

全24カ所のグランプリサーキットを紹介/第2回
アルバート・パーク・サーキットのホームストレート(2025年F1第1戦オーストラリアGP)
全24カ所のグランプリサーキットを紹介/第2回
アルバート・パーク・サーキットのターン1〜2(2025年F1第1戦オーストラリアGP)
全24カ所のグランプリサーキットを紹介/第2回
アルバート・パーク・サーキットのターン5(2025年F1第1戦オーストラリアGP)

 このような条件から、メルボルンではマシンが持つ本来の性能が見えづらく、セーフティカー導入の確率も高いことも手伝って、伏兵が勝利を収めることも少なくない。最近の10回のオーストラリアGPでポールポジションから優勝したのは5回と、50%の勝率にとどまっている。


 メルボルンで後方のグリッドから勝利を飾ったドライバーは1999年のエディ・アーバイン(フェラーリ)で、6番手スタートからの大逆転だった。それに次ぐのが2013年のキミ・ライコネン(ロータス)で、7番手からスタートし、ライバル勢が3ストップするなか、2ストップ作戦を成功させて荒れるメルボルンで見事な逆転優勝を飾った。

キミ・ライコネン(ロータス)
2013年F1オーストラリアGP キミ・ライコネン(ロータス)

 多くのエキサイティングなレースが歴史に刻まれているが、暗い記憶もある。2001年にはジャック・ビルヌーブ(BAR)がラルフ・シューマッハー(ウイリアムズ)に追突し、ビルヌーブのマシンがコース脇のフェンスに激突するという事故が起きた。その際、脱落したホイールがフェンスのすき間を飛び抜けてコースマーシャルを直撃し、病院に救急搬送されたものの、その後、死亡した。


 2020年には、開幕前日の3月12日の夜に、マクラーレンのチームスタッフが新型コロナウイルスに感染したため、グランプリを欠場する決断を下す。これを受けて、国際自動車連盟(FIA)、プロモーター、各チームが緊急に協議を行い、中止が発表された。F1で中止となったのは、オーストラリアGP以外にもあるが、開幕当日の朝、観客を受け入れた後に中止が発表されたのは、これが初めてだった。


 オーストラリアGPは新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより2021年も中止となった後、2022年に復活。翌年からはFIA F2とFIA F3が併催されている。さらに契約も2035年まで延長され、いまではF1カレンダーになくてはならない存在となっている。

2020年F1第1戦オーストラリアGP金曜 F1および主催者が中止に関する記者会見を行う
2020年F1第1戦オーストラリアGP金曜 F1および主催者が中止に関する記者会見を行った
2026年F1第1戦オーストラリアGP 決勝スタート
2026年F1第1戦オーストラリアGP 決勝スタート
オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
2026年F1オーストラリアGP ファンと写真を撮るメルボルン出身のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)


(Text : Masahiro Owari)


レース

3/27(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
3/28(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
3/29(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※日本GP終了時点
1位アンドレア・キミ・アントネッリ72
2位ジョージ・ラッセル63
3位シャルル・ルクレール49
4位ルイス・ハミルトン41
5位ランド・ノリス25
6位オスカー・ピアストリ21
7位オリバー・ベアマン17
8位ピエール・ガスリー15
9位マックス・フェルスタッペン12
10位リアム・ローソン10

チームランキング

※日本GP終了時点
1位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム135
2位スクーデリア・フェラーリHP90
3位マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム46
4位TGRハースF1チーム18
5位BWTアルピーヌF1チーム16
6位オラクル・レッドブル・レーシング16
7位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム14
8位アウディ・レボリュートF1チーム2
9位アトラシアン・ウイリアムズF1チーム2
10位キャデラックF1チーム0

レースカレンダー

2026年F1カレンダー
第3戦日本GP 3/29
第4戦マイアミGP 5/3
第5戦カナダGP 5/24
第6戦モナコGP 6/7
第7戦バルセロナ・カタルーニャGP 6/14
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