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【F1ドライバーの履歴書】空席を待ち続けたオコン。F3とGP3で連続戴冠もDTM経由に

2026年4月14日

 世界最高峰の4輪レースであるF1でレギュラードライバーの座を掴んだ人物は、下位カテゴリーからライバルを圧倒してきた名手ばかり。そこで、F1に到達するまでに彼らがどれほど活躍し、いかにして周囲のライバルとの違いを見せつけてきたのかを改めて確認するべく、2026年F1に参戦する22名がF1ドライバーになる前、ステップアップカテゴリーで残してきた結果やエピソードを『F1ドライバーの履歴書』と題した不定期連載でお届けする。


 第8回目に登場するのは、2016年シーズン後半にF1デビューを飾った現在29歳のエステバン・オコンだ。

 1996年9月17日、フランス北西部の街エヴルーに生まれたオコン。自動車修理工場を営む整備士の父が与えたカートに親しんだ彼は、2014年フランス国内選手権でレーシングカートキャリアをスタートさせ、2015年にはミニカートのフランス北部選手権でチャンピオンに輝いた。また、同年のフランス南部選手権ミニカート部門では、モナコ出身のシャルル・ルクレール(1997年10月生まれ)がタイトルを掴んでいた。


 なお、オコンと同じく1996年生まれのピエール・ガスリーとは地元が近く、ガスリーがレーシングカートに夢中になるきっかけとなったのは、エステバンの父オーレント・オコンが誘ったことだった。2007年にミニム、2008年にカデットで、フランス選手権のタイトルを獲得。特に2008年にカデット制覇は、最大のライバルであり家族ぐるみの友人アントワーヌ・ユベール、そしてガスリーというライバルとの接戦を経ての勝利だった。以降3年間はKF3にステップアップし、CIK-FIA世界選手権やCIK-FIAヨーロッパ選手権に参戦した。


 なお、オコンの家は決して裕福ではなかった。両親は自宅兼自動車修理工場を手放してオコンのカート活動費を捻出したことに代表されるように、懸命にオコンのキャリア継続に努めた。同時にオコン自身もカートレース結果でその献身ぶりに応えたのだった。その結果、2010年にオコンはジニー・キャピタルが率いるロータスF1チームの若手ドライバー育成プログラムに加入を果たした。翌2011年にはフランス選手権のKF3でクラスタイトルを獲得。WSKユーロシリーズでは選手権2位の成績を残し、2012年からはシングルシーターに移行する。

 四輪レースデビューイヤーとなった2012年、16歳を迎えるオコンはユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0、フォーミュラ・ルノー2.0アルプス選手権(全7戦中ポーグランプリを除く6戦に参戦)という2つのシリーズを戦った。ユーロカップで1回、アルプス選手権で2回表彰台に上がるも、この年は勝利を飾ることができなかった。


 アルプス選手権では、コイラネン・モータースポーツのチームメイトで同カテゴリー3年目のダニール・クビアトが14レース中7勝を飾ってチャンピオンに輝き、ユーロカップでは4勝を飾ったストフェル・バンドーンがクビアトとの接戦を制してタイトルを掴んでいた。オコンはユーロカップで選手権14位、アルプス選手権で選手権7位という成績で四輪1年目を終えた。


 2013年はユーロカップに継続参戦しつつ、フォーミュラ・ルノー2.0NEC(北欧選手権)にスポット参戦。また、同年はARTジュニアチーム(現R-ace GP)へ移籍した。NEC第1戦ホッケンハイムのレース3で四輪初優勝を飾ると、主戦場となるユーロカップの終盤に2勝を飾り、159点獲得の選手権3位に輝いた。


 ただ、2013年ユーロカップのタイトルを掴んだのは195点獲得のガスリーだった。余談だが、カート参戦時代にガスリー家とオコン家の間に、FFSAフランスモータースポーツ連盟の奨学金をめぐるイザコザが発生し、両家の関係には深い亀裂が入ったのだった。


 また、2013年11月に開催された第60回F3マカオグランプリにプレマ・パワーチームからエントリーし、これがF3デビューとなった。予選は15番手となるも予選レースで10番手に浮上。決勝はエンジンストールで大きく出遅れるも、10位まで挽回してフィニッシュを迎えた。なお、9位はのちのF1ドライバーニコラス・ラティフィ(カーリン)。そして11位は関口雄飛(ミュッケ・モータースポーツ)、12位は中山雄一(トムス)だった。

 18歳を迎える2014年、オコンはFIA F3ヨーロピアン選手権に臨んだ。前年のチャンピオンチームであるプレマ・パワーチームのマシンは戦闘力があり、シーズン序盤からトム・ブロンクビスト(ジャゴニャ・アヤム・ウィズ・カーリン)やアントニオ・フオコ(プレマ・パワーチーム)、ルーカス・アウアー(ミュッケ・モータースポーツ)を上回るスピードと安定感を見せつけ、第4戦ハンガロリンクの12レース終了時点まで話題の中心は選手権首位のオコンだった。


 ただ、16歳のマックス・フェルスタッペン(VAR)が第5戦スパ・フランコルシャン、第6戦ノリスリンクの6レースで6連勝を飾り、ロータス育成のオコンを差し置いてF1昇格の噂が駆け巡るようになった。ただ、オコンは第7戦モスクワで3連勝を飾り、自らの存在を改めて知らしめている。オコンは最終的に優勝9回、全33レース中表彰台獲得21回という安定ぶりで、2014年FIA F3ヨーロピアン選手権のチャンピオンに輝いた。


 しかし、選手権3位に終わったフェルスタッペンはシーズン途中にレッドブル育成加入&トロロッソから2015年のF1に参戦することを発表。大量リードで選手権を掴んだオコンを差し置いて、パドックの話題の中心は最後までフェルスタッペンだった。

 オコンは10月にロータスの2012年型マシン『E20』のステアリングを握り、2日間で約150周を走行。彼にとって初めてのF1ドライブだった。翌週にはFIA F3ヨーロピアン選手権チャンピオンの特典としてフェラーリの2010年型マシン『F10』をフィオラノで走らせ、11月にはアブダビGPのフリー走行1回目(FP1)で公式セッションデビューを飾った。

■ロータスF1からメルセデス傘下に。F1シートの空きを待ち続ける2シーズン



(Text:autosport web)


レース

3/27(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
3/28(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
3/29(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※日本GP終了時点
1位アンドレア・キミ・アントネッリ72
2位ジョージ・ラッセル63
3位シャルル・ルクレール49
4位ルイス・ハミルトン41
5位ランド・ノリス25
6位オスカー・ピアストリ21
7位オリバー・ベアマン17
8位ピエール・ガスリー15
9位マックス・フェルスタッペン12
10位リアム・ローソン10

チームランキング

※日本GP終了時点
1位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム135
2位スクーデリア・フェラーリHP90
3位マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム46
4位TGRハースF1チーム18
5位BWTアルピーヌF1チーム16
6位オラクル・レッドブル・レーシング16
7位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム14
8位アウディ・レボリュートF1チーム2
9位アトラシアン・ウイリアムズF1チーム2
10位キャデラックF1チーム0

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2026年F1カレンダー
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