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コラピントの参戦をきっかけに、F1復活を目指すアルゼンチン。サーキットの工事は予定より早く進行中

2026年4月11日

 アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの郊外で行われているオスカル・イ・フアン・ガルベス・サーキットの建設工事が、予定より早く進んでいることが明らかになった。


 オスカル・イ・フアン・ガルベス・サーキットでは、2027年にMotoGPを開催する準備が進められている。MotoGPのアルゼンチンGPは2014年からアウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンドで開催されてきたが、この契約は2025年に終了し、2028年からはオスカル・イ・フアン・ガルベス・サーキットで開催する意向だ。

 アルゼンチン政府の第一の目標は、二輪レースの最高峰カテゴリーであるMotoGPをブエノスアイレスに復活させることだが、真の目標はF1を早ければ2028年に開催することであるのは周知の事実だ。そのため、現在サーキットで行われている改修工事の監督者として、ドイツ人建築家ヘルマン・ティルケ氏が起用された。


 それと同時に、地元当局は過去12カ月間にF1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリやF1の関係者と会談を重ねている。彼らは5月初旬にマイアミGPを視察する際に、ドメニカリと再び会談する予定だ。


 アルゼンチン人のフランコ・コラピント(BWTアルピーヌF1チーム)の成績は控えめなものではあるものの、彼のF1参戦は母国で大きな注目を集め、そのことが政府がグランプリの復活を目指すきっかけになった。なおアルゼンチンで最後にF1が開催されたのは1998年のことだ。

フランコ・コラピント(アルピーヌ)
2026年F1第3戦日本GP フランコ・コラピント(アルピーヌ)

 ブエノスアイレスの市街地と国際空港の中間に位置するオスカル・イ・フアン・ガルベス・サーキットは、過去数十年間でF1とMotoGPが経験した変化を踏まえて、レースを改善するために、新たにオーバーテイクができるエリアをいくつか設けるなどレイアウトを修正する予定だ。二輪のレースは全長4.3kmのコースで行われる一方で、F1に提案された計画では全長が4.87kmとなっている。これは1995年から1997年まで使用された短く低速なレイアウトよりも長いが、1981年まで使用された全長5.81kmの壮大なレイアウトには及ばない。


 ここ数カ月は、150名を超えるスタッフが週7日、ほぼ1日12時間体制でサーキットの工事にあたっており、そのおかげで地元のプロモーターは改修工事が予定より早く進んでいると発表することができた。南米の冬は6月中旬に到来するため、彼らは悪天候により工事が遅れると考えており、雨天時には不可能な作業をできる限りその時期までに完了させることを優先的に進めている。


 サーキットのストレートは最長900mで、その終わりではヘビーブレーキングが必要になり、オーバーテイクを促すように設計されている。また、勾配が最大10%にも達するバンクのついたコーナーも複数設けられる予定だ。ティルケの会社が行ったシミュレーションによると、F1マシンは1分12秒でコースを1周でき、最高速度は時速340km強と推定される。ブエノスアイレスのサーキットは、F1カレンダーのなかでも最速のコースのひとつとなる。


 またF1の新しい要求に従って、12チーム以上を収容できる長さの新しいピットとパドックの複合施設も建設中だ。完全に新しいグランドスタンドは、年内に完成する予定だということだ。

オスカル・イ・フアン・ガルベス・サーキット
2027年からMotoGPアルゼンチンGPを開催するオスカル・イ・フアン・ガルベス・サーキットのレイアウト


(Text : GrandPrix.com)


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