F1世界選手権第13戦ハンガリーGPの決勝レースが8月15日(日)ハンガリーのハンガロリンクで行われた。
決勝日を迎えたハンガロリンクは、昨夜の雨もあがり、曇り空ながらドライコンディション。午後2時の決勝レース時には、気温25度、路面温度42度、湿度40%の下で70周のスタートが切られた。パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、オリビエ・パニスが13番手グリッド、“トヨタTF104B”での初レースとなるリカルド・ゾンタは15番手グリッドからスタート。
しかし、リカルド・ゾンタは第1コーナーで他車と接触。スピンを喫して大きく後退。1周目を終えて、オリビエ・パニスが15位、リカルド・ゾンタは19位からの追い上げとなった。しかし、追い越しの難しいハンガロリンクでの巻き返しに苦戦。さらに32周目には、リカルド・ゾンタが、電気系のトラブルに見舞われ戦列を去り、孤軍奮闘となったオリビエ・パニスが、11位まで順位を上げてチェッカーフラッグを受けた。
冨田 務 TMG会長 兼 チーム代表
「再び苦戦を強いられた。それも、1周目を終えた時点でさらに厳しいものとなってしまった。リカルド・ゾンタは、素晴らしいスタートを切ったが、第1コーナーで、他車の混乱に巻き込まれ、大きく後退してしまい、オリビエ・パニスは、スタートに失敗し後退してしまった。それからは、追い抜きにレースの前半を費やすことになってしまった。また、リカルド・ゾンタのタイヤが不調となり、2度目のピットストップを早めたが、その後に、電気系トラブルを抱えてレースを諦めざるを得なかった。オリビエ・パニスは、2度目のピットストップ後に、他車に影響されない位置でコースインさせることが出来たが、その時のラップタイムは、他のミシュランタイヤ装着車より群を抜いていた。予選で上位グリッドを確保出来なかったことが敗因だが、決勝レース中盤戦以降のラップタイムは、予選で上位グリッドを得られれば、上位グループで戦えることを示している。我々は、次戦ベルギーGPからの5戦で、それを実証せねばならない」
高橋敬三 技術コーディネーション担当ディレクター
「追い越しの難しいハンガロリンクでベストは尽くしたが、持てる力を十分発揮出来なかった。次戦ベルギーGPは、我々の得意なサーキットのひとつなので全力を尽くしてポイント獲得を目指す」