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「この順位で抑え続けられたらいけるかな?」ようやくスタートを切ったピアストリが優勝争い【F1第3戦無線レビュー(1)】
2026年4月2日
2025年F1第3戦日本GP。予選では2戦連続でアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)がポールポジションを獲得したが、そのアントネッリも2番手の僚友ジョージ・ラッセルもスタートで出遅れた。代わってトップに立ったのは、今シーズンはまだまったくレースを走れていないオスカー・ピアストリ(マクラーレン)だった。日本GP前半を無線とともに振り返る。
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ポールシッターのアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)はまたもスタートに失敗し、6番手に後退。しかし猛然と追い上げを開始した。

ピーター・ボニントン(→アントネッリ):後ろには(ピエール・)ガスリー、前はルイス(・ハミルトン)だ。
エンジニアは通常、他チームのドライバーを苗字で呼ぶ。しかしボニントンとハミルトンは2024年まで10数年間一緒にやってきた、「ルイス」「ボノ(編注:ボニントンの愛称)」と呼び合う間柄だ。
アイザック・ハジャー(レッドブル)は2周目に、アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)、エステバン・オコン(ハース)、そしてチームメイトのマックス・フェルスタッペンに次々にかわされて行った。
ハジャー:何てこった!

4周目、やはりスタートで出遅れたジョージ・ラッセル(メルセデス)が、シャルル・ルクレール(フェラーリ)を抜いて2番手に復帰した。
トム・スタラード:ラッセルが後ろに来ている。
ピアストリ:メインストレートだと、無線の状態が最悪だ。違う場所で話してくれ。
スタラード:了解。
5周目
リチャード・ウッド:もしターン14でブーストを使ったら、ターン15の後でスロットルを戻して、そこから再びフルスロットルにはできないぞ。SOC(充電状態)が切れるからね。
ハジャー:何、それ?
ウッド:(同じことを繰り返す)。とにかくずっとフラットアウトで行くんだ。
ハジャー:今さら、そんなこと言わないでよ。
シャルル・ルクレール:パワーは問題ない?
ブライアン・ボッツィ:チャールズ、今のところ完璧だ。もし改善点があれば、すぐに知らせる。

ハジャーとルクレールのやり取りを聞く限り、エネルギーマネージメントに関しては、各チームいまだに、レース中も試行錯誤を繰り返しながら最善の方法をさぐっているようだ。
8周目
マーカス・ダドリー(→ラッセル):ジョージ、ターン11か13の出口でディレート(ディプロイ切れ状態)だ。
ターン11はヘアピン、13はスプーンを指す。ラッセルはシケイン進入でピアストリを抜いて首位に立った。しかしすぐに抜き返されてしまう。
スタラード(→ピアストリ):ブーストが使えるぞ。
11周目
スタラード:タイヤのアップデートをくれないか。
ピアストリ:ターン6で少し厳しい。左フロントに細い帯状のグレイニングが出ている。
アントネッリがランド・ノリス(マクラーレン)を抜いて、3番手に上がった。
ボニントン(→アントネッリ):ナイスジョブ。次はルクレールだ。

一方ハジャーは、同じレッドブルグループのリンドブラッドを抜きあぐねていた。
ハジャー:あいつ、何してるんだ。XXみたいに動きまくっている。
ウッド:ああ。見ているぞ。
確かにブレーキングで、リンドブラッドは走行ラインを変えているように見える。
ハジャー:あれはないよ。
ウッド:報告しているぞ。
11番手スタートのフェルスタッペンは8番手まで順位を上げていたものの、とても表彰台に届きそうにない。
13周目
フェルスタッペン:パワステがないみたいにステアリングが重いんだけど。

一方、首位ピアストリは、ラッセルを抑え切る手応えを感じ始めたようだった。
14周目
ピアストリ:この順位で抑え続けられたら、このままいけるんじゃない?
スタラード:了解。
15周目
スタラード:このまま行くなら、15周目くらいに入るのはどうだ?
ピアストリ:次のタイヤが最後まで持てばね。
実際には18周目まで伸ばして、ハードタイヤに履き替えた。

ハジャー:ほとんど引っ掛けられた!
ウッド:ああ。彼(リンドブラッド)には黒白旗が出た。
16周目、5番手ノリスは、先行するアントネッリ、ルクレールのペースに追いつけずにいた。
ウィル・ジョゼフ(→ノリス):ボックス、ボックス。ピットインして、前に出るぞ。
直後にルクレールもピットに向かい、ノリスの前でコースイン。マクラーレンのアンダーカットの目論見は、失敗に終わった。
19周目
ラッセル:このままステイアウトしたら、大幅にレースタイムを失うんじゃないか? 君の意見は?
ダドリー:ターゲットマイナス7だ。今入っても、ピアストリの後ろだ。
予定周回より、7周早くピットインという意味か。
ピエール・アムラン(→リンドブラッド):アイザックもピットロードを走っている。出口にはオコンが近づいてる。落ち着いて行こう。
ラッセル陣営は、21周目にピットインする決断を下した。しかしピットアウト直後、オリバー・ベアマン(ハース)がスプーン入り口でクラッシュ。セーフティカーが導入され、ラッセルにとっては最悪のタイミングとなってしまった。
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F1第3戦日本GP無線レビュー(2)に続く
(Text : Kunio Shibata)
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| 3/29(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
| 1位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 72 |
| 2位 | ジョージ・ラッセル | 63 |
| 3位 | シャルル・ルクレール | 49 |
| 4位 | ルイス・ハミルトン | 41 |
| 5位 | ランド・ノリス | 25 |
| 6位 | オスカー・ピアストリ | 21 |
| 7位 | オリバー・ベアマン | 17 |
| 8位 | ピエール・ガスリー | 15 |
| 9位 | マックス・フェルスタッペン | 12 |
| 10位 | リアム・ローソン | 10 |
| 1位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 135 |
| 2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 90 |
| 3位 | マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム | 46 |
| 4位 | TGRハースF1チーム | 18 |
| 5位 | BWTアルピーヌF1チーム | 16 |
| 6位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 16 |
| 7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 14 |
| 8位 | アウディ・レボリュートF1チーム | 2 |
| 9位 | アトラシアン・ウイリアムズF1チーム | 2 |
| 10位 | キャデラックF1チーム | 0 |






