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50Gのクラッシュを重く受け止めるチーム代表たち。防止策導入を目指すも、拙速な規則変更は避けるべきとの見解

2026年4月1日

 F1日本GPでハースのオリバー・ベアマンが喫した50Gのクラッシュを、全チーム代表たちは重く受け止め、4月9日に予定されている次回のF1コミッション会議において議論すべき最優先事項として扱う見込みだ。一方で、拙速な反応が逆効果になりかねないとして、慎重な姿勢を求める声もある。

 鈴鹿での決勝で、ベアマンが前を行くフランコ・コラピントを追うなかで、エネルギーマネジメントの関係で両者に35km/hのスピード差が生まれた。追突を避けようとしたベアマンはコントロールを失い、スプーンのバリアに激突した。幸いベアマンに大きなけがはなかった。


 2026年のマシンの特性から、こういった事故が起こる可能性が以前から指摘されていた。FIAはベアマンの事故を受けて声明を発表、以下のように述べた。


「新規則の運用状況を評価し、何らかの修正が必要かどうかを判断するため、多数の会議が予定されている。あらゆる潜在的な調整、特にエネルギーマネジメントに関連する調整については、慎重なシミュレーションと詳細な分析が必要となる。FIAは今後もすべての関係者と緊密かつ建設的に連携し、競技にとって最善の結果を確保していく。安全は常にFIAの使命の中核であり続ける」

フランコ・コラピント(アルピーヌ)とオリバー・ベアマン(ハース)
2026年F1第3戦日本GP フランコ・コラピント(アルピーヌ)とオリバー・ベアマン(ハース)

 この件について明確な立場を避けつつ、メルセデスのトト・ウォルフ代表は「今後何をすべきかを判断するために、明確に検討する必要がある」と述べた。


「現行のレギュレーションはまだ非常に未成熟な状態にある。FIAと我々チームが事故を非常に慎重に分析し、こうした事態をどう回避できるかを探ることになるだろう」


 マクラーレン代表のアンドレア・ステラは、この恐ろしいクラッシュが繰り返されないためにも、F1は迅速かつ的確に対応すべきだと考えている。


「今日起きたことを受けて、特に安全面に関して、必要な対策を講じる責任が我々にはある」


「チーム間でデータを共有し、コラピントのマシンとオリバーのマシンで何が起きていたのかを分析する必要がある。350kWのスーパークリップを導入した理由は、ドライバーがリフト・アンド・コーストを行う必要をなくすためだった。リフト・アンド・コーストが行われると、後続車との速度差がさらに拡大してしまうからだ」


「この問題は、一定の分析的アプローチで検討されるべき事案である。単純な解決策があるとは思わないが、我々には専門知識、エンジニア、そして対策を講じるための変数が揃っている。この件は、FIA、チーム、そしてF1がブレイク期間中に行う会議で議論されることになるだろう。これは議題の最優先に置かれるべきだ」


 一方でステラは、具体的な解決策の提示は避け、「単純にこうすべきだと言えるものではなく、複数の要素を組み合わせた対応が必要になる可能性がある」と語った。

 ハースの小松礼雄チーム代表は、拙速な判断を行うべきではないと考えている。


「スポーティング面と安全面の両方に十分注意しなければなりません。変更の口実として安全を利用すべきではないが、同時に安全が最優先であることも明らかです」


「十分なデータセットを構築することが重要であり、慎重に検討する必要があります。3戦を終えた段階で、1件のインシデントが起きました。現時点で私には解決策は分かりませんが、F1コミュニティ全体で冷静に議論する必要があります。それが実際に行われていることは喜ばしいことです」


「全F1チーム代表、FIA、F1が参加する会議では、誰もスポーティング上の優位性を追及しようとはしません。F1コミュニティとして正しい形で議論が行われています」



(GrandPrix.com)


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