F1ハンガリーGPは土曜午後の予選に向けた午前のフリー走行3、4が行われ、BARホンダのジェンソン・バトンがトップタイムをマークした。
9時から45分間の3回目セッションの天候は曇り。気温19度、路面温度21度、湿度64%というコンディション。風は弱い。
序盤は静かな展開となったが、開始18分に1コーナーでブレーキをロックさせるも、ルーベンス・バリチェロが1分22秒台でまずはトップに立つ。バリチェロは開始22分に1分20秒830にタイムアップ。ゾンタ、ピッツォニアが続く。
バリチェロのタイムは、開始26分にミハエル・シューマッハーがあっさりと塗り替える。そしてバトンが0.1秒差で続いてくる。
開始38分には、ジャガーのマーク・ウエーバーが1コーナーをオーバーランするも続走。ウエーバーのマシンはブレーキがロック気味だ。
昨日から好調なのは、ウイリアムズの代打、アントニオ・ピッツォニア。開始40分に1分20秒482でトップに浮上。その2分後、佐藤琢磨がターン2でコースオフし、ピットへ戻る。結局琢磨は4周しかできず、1周連続したラップは出せずノータイムとなり、最下位。マシン・トラブル発生の可能性が大だ。
1回目セッション終了間際、シューマッハーが1分20秒216をたたき出しトップ奪還。0.266秒差で2番手にピッツォニア、3位ファン−パブロ・モントーヤ、4番手バトンは0.515秒差。6番手トゥルーリが1.041秒差となっている。以下7番手アロンソ、8番手クルサード、9番手マッサ、10番手ライコネンというトップ10だ。
フリー走行3回目の区間タイム・ベストはセクター1がピッツォニア、2、3がシューマッハーとなっている。
10時15分からのフリー走行2回目の天候は晴れ。気温21度、路面温度28度、ストレートの向かい風は3〜4m/毎秒、湿度58%というコンディションとなった。
3回目セッションで満足に走れなかった琢磨は、開始8分にアタックを開始。しかし琢磨は1コーナーで4輪ロック! それでも1分21秒9でライコネンに次ぐ2番手にジャンプアップしてきた。その1分後には、シューマッハーが1分20秒714までタイムを縮めてトップに浮上してくる。
セッション開始11分、ザウバーのフェリペ・マッサのエンジンから白煙が上がり、ターン3でストップ。マッサはコクピットを降り、結局前のセッションと合わせて10周しか消化できなかった。
開始から15分が経過すると、シューマッハーがさらに1分20秒029にタイムアップ。19秒台に入る勢いだ。
佐藤琢磨は3回目セッションで走れなかった分周回をこなし、開始24分にはシューマッハーに0.3秒差と迫る2番手まで浮上した。BARホンダは曲がりくねったセクター2が速い。ルノーのフェルナンド・アロンソが琢磨と同タイムで3番手に続く。
シューマッハーのタイムは、開始28分にピッツォニアが1分19秒913でブレイクついに19秒台まで入ってきた。さらに4分後にはバリチェロも1分19秒768までタイムをのばし、ピッツォニアのタイムを上回る。
セッション終了10分を切るころになると、各車アタックを開始。まずはバトンがシューマッハーに次ぐ4番手に浮上。終了4分前にはモントーヤがセクター1を最速で通過するが、ターン11ではみだしアタックをやめピットイン。直後にいたライコネンもアタックをやめてしまった。そんな中、チェッカー直前にバトンが1分19秒556をたたき出しトップを奪った。
そして11時ジャストにチェッカー。バトンがトップタイム。シューマッハーが0.1
91秒差で2番手に続く展開となった。佐藤琢磨は最終的に6番手でセッションを終えている。セッション終了時の気温は22度、路面温度は32度。ベスト・セクタータイムは1がモントーヤ、2がバトン、3がバリチェロという結果となった。