ルノーのヤルノ・トゥルーリとフェルナンド・アロンソは、今週末のハンガリー戦に向けて自信を深めている。トゥルーリは「とてもコンペティティブだろう」と言い、アロンソは優勝のチャンスがあるかもしれないと述べる。2人はなぜそれほどまでに明るい見通しが持てるのだろう? 彼らへの次の一問一答を読めばわかるかもしれない。
Q:ヤルノ、R24はハイダウンフォースのトラックで強さをとても発揮しますが、ハンガリーでもモナコのような結果が望めるでしょうか?
ヤルノ・トゥルーリ(以下JT):モナコと同じようなパフォーマンスが見せられればいいね!ドイツでは残念なことに滅多に起こらないようなトラブルでスピードが出なくなってしまったが、レース前半はとても速く、マシンの競争力に喜んでいた。ここ数週間はテストが禁止されていたが、ハンガリーでは新スペックのエンジンをR24に搭載する予定だ。空力パーツも新しくなるし、ハンガロリンクは元来僕たちのマシンに向いているトラックなので、マシンの競争力にはとても自信を持っている。
Q:ハンガロリンクはライン以外の部分がとても汚れていますが、正確なライン取りはレースでどれぐらい重要ですか?
JT:ハンガロリンクでも、いつものようにレースの最後まで集中力を維持して攻めの走りを続けなければならない。ハンガリーではライン以外のところがとても汚れているという問題がある。コーナーで膨らんだら、タイヤの汚れを落とすのにかなり時間がかかるので、ポジションを落とすことになる。ミスをしている余裕はない。
Q:ドライバーから見て、ハンガロリンクの1番の特徴はどんなところですか?
JT:ハンガロリンクはドライブするのがとても楽しいサーキットだ。コーナーもたくさんあるしね。でも、路面がバンピーなので快適さはない。マシンのセットアップは低速コーナーでのグリップ力が増すと共に、バンピーな路面でソフトな走りができるようにする。また、サーキットは埃が舞うとコンディションがかなり変わるので、ハンドリングを良くし、且つスピードを上げるのはかなり難しいことだ。
Q:フェルナンド、F1初優勝を果たしたハンガリーGPが近づいてきましたが、どんな気持ですか?」
フェルナンド・アロンソ(以下FA):僕にとって特別なレースがやってきたという思いだ。ハンガロリンクは僕のお気に入りのサーキットの1つだ。去年のことを思い出してみるといい気分だね。いまは自信がふつふつと沸いている。2003年のハンガリー戦はマシンがとても速かった。今年のモナコも、ダウンフォースを最大にしてスピードを出せた。従って、ハンガリーではいいレースができると思う。たぶん、優勝のチャンスもあると思う。
Q:ハンガロリンクはオーバーテイクがとても難しいですが、どんな点でドライブが楽しいのですか?
FA:コーナーのスタイルだね。極めて低速だけれど、正しく周回するのにはとても難しい個所なんだ。正確さがかなり必要になる。コーナーが4つか5つぐらい続いているところもある。ライン取りを一つでも間違えれば、続くコーナー全てに影響を及ぼす。従って、小さなミスも許されない。加えて、正しいライン取りにはグリップ力が高くなければならない。グリップが弱いとラインから外れて汚れた路面を踏んでしまう。ハンガロリンクは、ある個所では攻めの走りをして、別の個所では慎重に走らなければならない。ドライバーにとってはとてもチャレンジングなトラックだ。
Q:セットアップ作業では、どんな点に集中しなければなりませんか?
FA:僕たちが集中するのはメカニカルグリップだ。ダウンフォースは最大にする。エンジンのトルクは重要だが、パワーはそれほど大切ではない。従って、僕たちが注意する必要があるのは、低速コーナーにおけるメカニカルグリップとコーナーの立ち上がりにおけるトラクションだ。また、タイヤについてもハードワークが必要だ。ハンガリーの方がモナコより気を使う。しかし、僕たちはいいタイヤを準備する自信がある。満足のいくタイヤが選択できると思う。